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端数報告2

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と思ったわけですな。いま思えばこれはおそらく西崎義展が考えたことで、豊田有恒あたりに笑われ引っ込めはしたけれど、地上絵は残しておいてチラリと見せた。見せておいて七千円の豪華ムックにだけ書いて、「実は」とやる。七千の本を通販で買って隅から隅まで読むほどマジメな子供なら、読んできっと「そうだったのか」と言ってくれるに違いない。
 
「そうだったのか! それですべての説明がつくぞ。やつらは初めからこの地球を狙っていたのか!」
 
と。今に〈れいわ新党〉に投票するような人間が、山本太郎の言葉にいちいち頷いて、
 
「そうだったのか! それですべての説明がつくぞ。コロナは初めからこの日本を狙っていたのか!」
 
と言うのと同じように。
 
『ヤマト』においては地球イコール日本である。この地球は玉ではなくてピザパイのような円盤で、真ん中に日本列島がある。西にアジアと東南アジア、南にニューギニアとオーストラリア。
 
それで全部で裏側はない。むろんすべてが天皇陛下のものである。八紘一宇だ。それが『ヤマト』だ。おれの手元に『史上最強のオタク座談会 封印』という本があり、スキャンして見せると、
 
画像:封印16-17ページ
画像:封印表紙
 
こんなことを〈と学会〉の会長とオタキングが話しているページがある。あるけど、既に長くなったので今日はここまで。続きは稿をあらためてまた書くことにいたしましょう。とりあえず、上に見せたものを読んでおいてください。それではまた。
 
作品名:端数報告2 作家名:島田信之