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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 6 取り敢えず気になるアイツ

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『取リ敢エズ、ビール』ト注文スルノハ、一番ニ、ゼッタイ飲ミタイダト思ッテイマシタ」
「あはは、じゃ、さっき刀構えた時、大真面目に『取り敢えず』って言ってたの?」
「法律ヲ守ルハ、大事ノ意味デシタ」
「なーんだ。もう意味不明だったわ。じゃ仕事に燃えてるね。何の仕事してるの?」
ポーリーは財布から何やらカード取り出した。それを恵美莉に渡すと、
「私ノビジネスカード(名刺)デス。不動産、飛行機ノセールス、ホテル経営、and スーパーマーケットモ シテイマス」
「げ? ど、どんだけ~?」(すごいビジネスマンだったのね!)

「家ハ博物館ニ、ナッテイマス」
「どんなとこ住んでるのよ」
「ケベック州ノ、オ城デス。ドビンズロック城デス」
「お城?」(な、なんてハイソなお家柄!?)
「私ノゴ先祖ハ、イギリスノ、ナイト(騎士)デス」
(貴族ってこと?)
「ダカラ私ハ、日本ノサムライノ精神ガ解リマス」
(それは本当に解ってるか疑問だわ)
「カナダニ来タ時ハ、連絡シテクダサイ。ヘリコプターデ、迎エニ行キマス。デハ、御免!」
そう言うと、また急ぎ足で去って行った。

(ポーリー・・・。あれ?・・・あれ? オカシイ・・・アイツに惚れたかも) 

 恵美莉は渡された名刺を見た。その隅っこに、あの『土瓶』のハンコが押してある。

「Sir Paul Dobbins (ポール・ドビンズ卿)か」

 そして恵美莉は、リアルゴールドをゴクリと飲んだ。


     おわり