小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

好機。

INDEX|6ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 


「誰ぞある」

 皇王の呼びかけに応じて、広間に新たな人物が入って来た。

「は、ここに」

「だ、太政師殿?!」

 中政師には、相手を凝視する事しか出来ない。

「じ…自裁された筈では……」

「この者は、そう報告したのか?」

 いつの間にか太政師の背後には、中政師の見慣れた人物が立っていた。

「せ、石柳?」

 太政師は懐から取り出した書状を、中政師に見える様に広げた。

「─ いかなる理由があろうとも、謀殺の儀は 世の秩序を乱す重罪である」

「も、もしかして…そ、某は……」

「── 故に、その方を死罪とする」

「は……ハメられたのか………」

「─── お主が誘いに乗らず、戯けた行い慎めば 避けられた悲劇じゃ」

作品名:好機。 作家名:紀之介