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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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おーまいごっど【完結版】

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「そんなこと、天界でいちいち話し合うのかよ」
「それ専門の神職もいるのです」
「閻魔大王かよ」
「そのお方は地獄に落とすかどうか、決める仕事をされてます」
「知ってるよ。で、俺はどんな罰になりそうか判らないの?」
「神社を汚すのは大罪ですから、まず命は無いでしょうね」

「・・・・・・マジ?」

「真面目です」
 林に囲まれた神社が、一気に暗くなってきた。セコビッチは絶句している。

「ちょおっと、神様待ってあげてよ。命を奪うなんてあんまりだよ」
会話が聞こえて、セニョールが慌てて割って入った。
「まあ天罰が執行されるのが、いつになるかは判りませんけど」
「執行猶予付きってか?」
「ま、交通事故死とか、病死とか。審議結果次第ですが、すぐってわけじゃないでしょう」
「次のお願い事にするからさ、サービスで鈴を落としてあげてよ」
「鈴を落とすっていうお願いも、一つとしてカウントされますよ」
「じゃ、どうやっても俺は助からないってことか?」
「・・・当たりが出ればいいだけなんですがね。さっき出たばかりだから、こればっかりは・・・」
「じゃ、この神社だけじゃなくって、他の神社なら当たりが出るんじゃない?」
「その可能性もあります。でも、日本中の神社全部回っても、セコビッチさんが当たる確率は、ほんのわずかですね」
「確かに、今までも神頼みして、それが叶ったことなんてない」
慌てて取り乱すセコビッチとセニョールだが、結衣はそんな様子を?(ハテナマーク)を浮かべて見ている。
「諦めちゃダメだよ! きっといい方法がある。だよね神様!」

「・・・う〜ん。じゃヒント!」

 これこれ! こやつめ、情が移ったか、手心加えようとしておるな。いかんぞ。そんなことをしておるから、落ちこぼれるのじゃ。神として毅然とした態度で臨まねば、鈴成神社の再建は遠いぞよ。