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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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おーまいごっど【完結版】

INDEX|16ページ/27ページ|

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「これはこれは、セニョール君。この災いは自ら招いたものですね。よーく思い出してください」
神様は、杓を見ながら言った。
「なんだよ、勿体ぶってねえで、早く教えてやれよ」
「いいえ、悪霊を退治するのは簡単です。しかし、自分で解決する方が、結果いいってこともあるのです」
「ええ? ビンタの原因がここに? ・・・まったく思い当たらない」

!!!ピーーーーーーー! ピッ!ピッ!ピッ!ピッーーー!

「おお! 悪霊が怒っていますよ!」
 セコビッチは後ろに下がった。
「なんで!? なんで怒ってるの!?」
セニョールが困惑した顔で言うと、セコビッチは、
「思い出せ。思い出せ。何かあったはずだ」
「だって、庭に思い出なんか。何にもないよ」

ピーーーー! ピッ!ピッーーーーーーーー!!!

「ほら怒ってるだろ! セニョが何か、やらかしたんだって!!!」
「・・・ダメ!!! 全然思い出せない!」

「バカッ!」

     ★バチン!

「あ?」
 セコビッチがセニョールにビンタした。

「あれあれ、セコビッチさん。取り憑かれてしまいましたね」
「うそ!? ゴメン、セニョ。そん・つもりは・・・」
「ああ、いいよいいよ。これくらい慣れてるから」
笑いながら言うセニョール。
「このビンタの悪霊、相当、念が深いようですよ!」
神様は眉間にしわを寄せて、身構えた。セニョールは地面に膝間付いて、
「ごめんなさい。ごめんなさい。僕が何かしたのなら謝ります。どうか許してください」

ピッ!ピッ!ピッ!ピッーーー!

「まだダメなようです」
「なんだか、悪霊と会話出来てるじゃねえか」