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「でもここじゃ、数少ないから、なかなか成績が上がらないのです」
「全部叶えても7件じゃね」
セニョールは笑いながら言った。すると神様は急に険しい表情になって、
「全部叶えるなんて反則です！　それは絶対やっちゃいけない」
「どうして？　よく願い事が叶う人気の神社ってあるじゃない」
「そんなの嘘っぱちです。叶う願い事の割合はどこでも同じです」
「ポイント上げるためには、全部叶えてやった方がいいじゃねえか？　お互いのためにもなるし」
「そんなことしたらどうなるか解りませんか！？　何でも叶うって噂になって、世界中から人が押し寄せるじゃないですか」
「だから人気のパワースポットに・・・」
「ダメダメ。こっちもあっちも全部の言い分を聞いてたら、現世が崩壊してしまいます」
「なるほど、どこかに無理が生じるってことか」
「だから、願い事の数より質で勝負したいです・・・が。ビンタですか？」
「はい。お恥ずかしい話ですが・・・」