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日記⑤

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2021.2.28


バイトを始めた。週4、4時間の品出しピッキング。
どこにでもいるけど、嫌なおばちゃんというのは一定数居る。私には同期(1人は違う部門)が2人いるが、私はどうやら標的となったようだ。
ことある事にバックヤードに呼び出されては「汚い」「だらしない」「変な頭」だのと理不尽な注意を受ける。果てには仕事も私には教えない。受け流せるようになったのは、大きな成長だと思う。意味もなく人を貶すという行為は、惨めな人間がすることだ。自分が満たされている人間は仕事をしながら人の粗探しなどしない。
他の社員さんやマネージャーさんはとても優しく気遣ってくれる。その人達とそのおばさんの違いはどこで生まれるのだろう。人の人生の分岐点、分かれ道の先に湾曲した世界がどの人にも平等に待っているんだろうか。なんて悲しいことだろう。と、話が逸れたが、メンタルは保っているものの、私はやはり健常者の中で働くには圧倒的に能力が足りないような気がする。頭が霞んで検品していた箇所が記憶から飛んでしまうし、恐らく作業スピードも遅いのではないか。被害妄想は相も変わらず頭を支配するため、仕事前日の夜は動悸を薬で抑えるのに必死だし、当日は酷い頭痛とこれまた動悸と闘う。強制的に6時に起きてメイクをしてしまえば行かざるをえないので、そういうやり方でなんとか仕事に邁進している。

彼氏は私をいびるおばちゃんに憤怒していて、自分の住まいの近くで仕事を探して半同棲という提案をしてくれた。
とても嬉しかった。支えてくれる人たちがいることに感謝して、仕事もプライベートも充実させたい。
作品名:日記⑤ 作家名:sor