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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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「キコちゃんはちょっと小さい」〜告白編〜

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キコちゃんは話しながら頬を染め、不安そうに胸に手を当てていた。でも、決定的な一言は出てこない。まさか。


まさか、全然意味もわからずに、自分の気持ち全部喋ったのか!?この子…!

ていうか!キコちゃんが、今話した自分の気持ちがなんなのかちゃんとわかってたら、俺はどう断ればいいんだよ!?


俺は一人で汗をかき、あたふたと体を動かしたいのをなんとかこらえて黙っていた。


キコちゃんはそこでやっと顔を上げて、こう言った。


「一也さんって…誰かと一緒にいて、“うれしいのに、恥ずかしいな、ずっと一緒にいたいな”って思ったこと、ありますか…?」

そう言って、キコちゃんは切なげに胸元で両手を握り合わせていた。