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58の幻夢

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2.二索のお仕事



 東1局0本場
 西家の初期配牌。ドラそばの為しばらく持たれたが、8巡目に捨てられる。そのまま流局。どうでもいいが、捨牌として河にいると寂しい。必要とされていない気分だ。捨牌も重要な事はわかっているんだが。

 東2局1本場
 別セットの牌が対応。

 東2局2本場
 6巡目東家にツモられる。嵌張にはまった為、かなり喜んでいた。しかし14巡目、西家に放銃。和了点が高かったせいか、洗牌の際に乱暴に扱われる。痛い。俺のせいじゃないのに。

 東3局0本場
 別セットの牌が対応。

 東4局0本場
 3巡目に南家にツモられる。このツモで暗刻になった為、この局は捨てられる事はないなと思ったが、親のリーチにベタ下りの暗刻落としで、16巡目に捨てられる。しかしその甲斐もなく、東家が海底ツモ和了。親の和了でやや空気がどんよりしていた。俺達には関係ないけれど、少し申し訳ないなと思った。

 東4局1本場
 別セットの牌が対応。

 東4局2本場
 親の連荘。ドラ表示牌が一索の為、俺はドラ。5巡目、連荘の東家にツモられる。すでに1牌持っていた為、ドラが対子に。配牌も良さそうだったので、この時点で今回も親の和了かなと思っていた。しかし8巡目、西家が喰いタンの片和了でなりふり構わず親を流した。ところで、喰いタンで和がる数巡前にチーをしていたけど、強く卓の縁に牌を叩きつけるもんだから、四萬の奴がすごく痛そうだった。

 南1局0本場
 別セットの牌が対応。

 南2局0本場
 山に積まれていたが、珍しく四風子連打が起きた為その時点で流局した。仕切り直し後は、別セットの牌が対応。

 南3局0本場
 南家の初期配牌。俺(二索)と三索の両面から、一索ツモで順子完成。その後四索をツモって一索を捨てる事で、タンヤオ三色になり、9巡目に和了。自分が居る配牌で和了られると嬉しい。牌としても仕事をした気になる。しかしその確率は、単純に計算しても14/136≒約1%程度だ。実は人間より俺達牌の方が、和了を喜んでいるのかもしれない。

 南4局0本場
 別セットの牌が対応。

 南4局1本場
 10巡目に東家にツモられたが、そのままツモ切られた。最終的に流局し、半荘も終了になったが、北家の和了牌が俺だったらしく、流局後に「もう少し後に出たら、滑り込みで2着だったんだけどなあ」とぼやかれた。気持ちはよくわかるけれど、どうしようもない。どうしたって俺達はただそこに積まれるだけ。入れ替わったりはできないんだ。


 さて、次の半荘も頑張りますか。


作品名:58の幻夢 作家名:六色塔