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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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僕の弟、ハルキを探して<第二部>(完結)

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僕がロザリーナさんに傷を癒してもらってから、僕たちは兵長と合流した。


彼が持っていたのは、亡くなったシャーロットと同じ「対象者の時を止める能力」だった。


彼のその能力も合わせて、ジョン、ロジャー、アイモの残る僕らでなんとか闘った。

僕は最前で敵を消し、討ち漏らしたモンスターは兵長が止め、ロジャーが引きつけて炎熱を食らわせ、アイモはモンスターを持ち上げて地面に叩きつけ、ジョンは片っ端から切り刻んだ。




終わりは、その二日後に訪れた。その時、地平線から朝日が昇るのを僕たちは見た。


「気に食わねえ。昨日と同じ顔してやがるぜ」


ロジャーは昇る朝日を見ながら一言、そう言った。兵士たちは半数が死に、僕たちは皆それぞれにその亡骸を背負って街へ帰った。


兵長はオズワルドさんの焼け焦げた体を背負い、僕たちにこう言った。


「戻ったら、兵長室に集まれ。お前たちと話し合いたいことがある」

「えっ…こんな時にですかい兵長?」

ロジャーがそう聞いても、兵長は振り向かず、「そうだ。おそらく、今しかないだろう」と言った。



僕たちは何か言い知れない不安を抱えて、疲れた足を引きずっていた。