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続・くらしの中で

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その二


養老孟司氏の著書「バカの壁」には人の変化や死は自然な成り行きだと記されている。他者の死も自分の死も生命体の必然的なものと捉えられ、悲しむことではないというのだから受け入れるしかない。

まだこの世で健在に暮らしている友人や知人が多い現在であるが、これから先何十人との別れを見るのだろう。そしていつかは自分もその仲間入りをする時が来るだろう。

色々なことが気遣われる昨今だが、最近になってそれらのことに執着しないと決めた。頭からそのことを放そうと決めたのだ。家族といえどもいづれは共に考えることができなくなる時期がくるのだから。そう考えたら少し気持ちが楽になった。

自分の頭の上の蝿をおっていれば良いのだ。
今日の日が晴れるとか雨になりそうとか、用事があったかなかったかとか、三度の食事の食材が切れてないかとか・・。

毎日俳句を詠んでブログにアップしているその一句さえ頭をひねっている自分。
今月も月刊の句誌への投稿句、市の大会へ提出する句に四苦八苦している。

最近曇っているせいで夜になっても月が見えない。
月の写真が撮れないことも私には寂しいことなのである。


 完





 



 




  


 



 


 
 




 




 



 

作品名:続・くらしの中で 作家名:笹峰霧子