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続・くらしの中で

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女の攪乱 その一


各年代で凄みを見せる時期はありそうだが、その状態はそれぞれ違う。
子供でも園児、小学生、中学生、高校生、20代、30代、40代、50代、60代以上。

大人からみれば子供だからと思う幼児でも自我があって、園で悶着があったりすると親を悩ませる。小学生では高学年ともなれば思春期の始まりで難し気な対人関係も生じてくる。中学生では自我が頂点まで発達するにも関わらずそれを抑えようとの思慮もないので、親も教師も最も扱いにくい年頃だ。
20代は仕事に就いている者はそこで葛藤がある。女性同士の葛藤はすごい。

私は20代後半まで学生の身分だったので嫌なこともあったけれど自分なりに工夫して過ごした。

30代はもうすっかり大人の域にあって、きれいな容姿と体力を持ち合わせているので、不都合があったとしても将来へ希望を繋ぎ前向きに過ごせる。

子供を持つ40代50代の親は子供の成長を見ることが親自身の期待にもなり溌剌と生きることができる。60代には孫ができる人もある。幼い時の孫は目に入れても痛くないほど可愛いものだから癒されて過ごす。

問題はその後のことである。
先行きが短いことをそろそろ意識し始め、体力もこれまで自信たっぷりの者でも故障が出始める。成人病の一つや二つ抱えていても珍しいことではない。

男性の場合、60前後に大病で倒れたり死んだりする人もいて、私の夫や従兄弟たちも病魔に襲われ哀れな年月を経てあの世に旅立った。

まあ、男性のことはさておき、この章では女の凄さを述べたいと思い書き始めた。

作品名:続・くらしの中で 作家名:笹峰霧子