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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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シロアリバスターズ

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「奥さん、仕事はされてないんですか?」
「ええ、今は無職なんです」
「今日、お子さん、保育園に預けられてるんですよね」
「いいえ、幼稚園なんです。専業主婦でも預かってもらえるように」
「そうなのか。何時くらいに迎えに行くんですか? それまでには工事終わらせたいですけど」
「今日は5時まで預かってもらうようにしました」
「あ、じゃ大丈夫です。遅くても4時には終わりますから」
「旦那さんは何されてる方なんですか?」
「町の役場に勤めてます。その前は会社員だったんですけどUターン転職で、私もこっちについて来て5年です」
「じゃ前は都会に住んでらしたんですか?」
「ええ、こっちは自然豊かだけど、毎日退屈で・・・」
「旦那さん、おいくつなんですか?」
主婦は恥ずかしそうに笑いながら、
「もうアラフォーです。気楽な仕事みたいなんで、休みの日もダラダラしちゃって、今日の皆さんの動き見てたらすごいなって思いますよ、きっと」
「そんなこと・・・。でも結構お歳離れてるんですね。じゃ給料安定してていいじゃないですか? 僕ら季節によって不安定で、夏に稼いどかないと冬は厳しいんですよ」
「じゃ、これから寒くなると大変ね」
「もう、だんだん開店休業日が増えて来てますよ。それでも営業は回らないといけないし、サボりたくなる日もありますよ」
「そんな時こそ頑張らないと」
「そう思うんですけどね。そんな時には以前工事させてもらったお客さんのところにまた顔を出したりして、その後の様子を伺ったりもしないといけないんで、うまくそういう時間の使い方してます」
「じゃ、また暫くしたら、様子を見に来てくれるんですか?」
「ええ。気になることがあったら、LINEで呼び出してくださいよ。喜んで飛んで来ます」