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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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シロアリバスターズ

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まえがき



 『バスターズ』と言えば、ゴーストバスターズに代表されるような『退治する者たち』という意味が一般的ですが、英語にはもう一つ『ろくでなし・こんちくしょう』という意味の単語もあります。
 まさにそんな奴らの物語。
 悪徳業者が多いと噂されるシロアリ消毒業者。ニュースでも度々、摘発の情報が流れています。
 その『シロアリバスターズ』の実態を小説にしてみようと思いました。

 筆者は以前、建築関係の営業を経験したことがあり、実際にシロアリ業者の取引を目の当たりにしています。その会社は小さく、まるで個人経営のような相手でしたが、彼らはまじめに仕事に取り組んでいました。
 彼らの営業トークは実に巧みで、理論的でもあり、感情に訴えかけるものでもあり、説明には国の方策をうまく利用し、顧客を納得させる手腕は素晴らしいと感心しましたが、実際に工事を行う作業者に、施工士の免許のようなものはなく、薬品を扱うには、法整備や基礎教育が不足していると感じていました。
 そんな彼らと行動を共にしていると、モラルの低さから恥ずかしい思いをすることもあれば、愉快な気分になることもあります。実際、ヤバイやつも多かったです。

 この物語は実際にあった出来事を参考に書いています。