詩⑳
暖かい冬を通り抜け 目指した新天地
真上にそびえる空は 青々とした海のよう
撫でる風が心地好くて 眠たくなる
絶えず零れる涙も 可笑しくて幸せで
なんでもない会話の1小節に時を吸い取られ
気付けば目前は 透き通った世界だった
薫るしょっぱさと漣に心奪われ癒されれば
地に注ぐ光の狭間に駆け抜けていた
子供のように笑って 跳ねて 走り回る
身体も心も温かくて ひたすらに謳歌する
全ての景色が 懐かしい故郷のようで
この日を胸に刻もうと誓った
生きることを諦めてたら 見れなかった
感じれなかった想いを瞳に焼き付け
明日も忘れず何度でも思い返そう
愛すべき今日という一日を