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ヤクザ、VRゲームにハマる!

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寺井は家屋に侵入し住民を脅して軽トラックの鍵を得た。エンジンをかけようと外にでた瞬間、ヘリコプターからミサイルが飛んできた。

軽トラックが破壊された

ヘリコプターは、寺井に狙いを定めている。弾丸雨がふる

思わず屋根のある家屋に逃げ込む、ヘリは構わず撃ってくる、住民の安否を確認する余裕はない
寺井はとにかく走った。道なき道を

崖を下り

また竹林に入り

崖を降り

いつのまにか
住宅の数が増えてきた。人目を気にしたのか、ヘリコプターは追って来なくなった。

寺井に電話をが入ってくる
事務所からだ。





コールの時間は1分を超えてる。1分を超えたら戦争が起っていて、受話器すら元に戻す余裕がない、という意味だ。

麻薬の密売事務所がやられるなら、平井組も攻撃を受けてるかもしれない。


電話が通じない。

本家にも通じない。

会長宅は?

通じない。

電話が鳴った。
会長からの電話だ。

「もしもし、会長!大丈夫てすか!」

返事がない。受話器越しに銃声が聞こえる


「返事をしてください会長!」



「てらい?、一体何がおこってるの!」
これはナギの声

ナギの話では会長宅に自衛隊がやってきて、破壊宣告をしたという。3分以内に拘束を受けいれて投降しなければ、破壊するという。

会長は外で自衛隊と話し合いをしていた
自分の砦は破壊されたくないからと、抗議の意味を込めて激しく妨害して、殴られて気絶した

会長宅にいたナギと他組員は投降したけど、自衛隊は本家山口組及び、それに関わる全ての組、全ての組員の投降と拘束を要求していて

組員全員が会長宅にいるわけもなく
そのまま家は銃弾の嵐になって


ナギの携帯を自衛隊が奪い取った
寺井に話しかける隊員
「君は関係者だね、いますぐ拘束を受け入れないと、君は一生テロリストとして、指名手配されるけどいいかね?」

寺井を脅してる隊員の話によると、民家でヤクザ同士の抗争になり、罪もない民間人を殺戮に巻き込んだ。ことにされるらしい

冤罪だ、もし裁かれたら処刑ものだ

拘束されれば、無かった事に してくれるそうだが、
人口削減政策してるなら、どのみち殺される気がする

寺井は
投降しないし、拘束もされない。

その場合

恐らくはナギを ていのいい人質にでもして、脅してくる かもしれない。なら、

尚更、逃げるが勝ちだ。

人質を殺して困るのは国だ、街中で目立つ争いをして、野次馬は多くいるハズだ。もし子供の命を奪うなら、必ず国のイメージが悪くなる。

隊員「ナギという子がどうなってもいいのか?」

交渉を始めてきた


寺井に迷いは無かった。逃げる

「ナギが死んでもいいのか?」
隊員は銃口をナギに向けた








恐らく
時間稼をされている、
会話に気を取られている間に、
追っ手が寺井との距離を詰めている かもしれない
これが戦争だとしたら、
ゲリラ戦を仕掛けられていることになる。

後ろを振り向いたとたん、追っ手がいるかもしれない。、油断ならない

携帯の電波で寺井の位置を探っている
だろうから、携帯も捨てなければいけない

寺井はとにかく街中に入りんだ。木を隠すなら森、人ごみの中に入り込んだ。


指名手配されたとしても、全員がテレビを見るわけではない。繁華街は迷路の様に入り組んだ構造だし、身を隠すには、うってつけかもしれない。
寺井は人混みに消えていった。





ナギは拘束されている。
隊員はナギの頭に銃口を向けていた。




隊員
「よかったね。命が助かって、」

銃を下ろした隊員は、ナギの拘束を解いた。

「君には色々と説明しないと、いけないだろう」


隊員はナギに実家がヤクザな家業をしていた話をした




〜ナギ視点〜

ナギは複雑な気持ちだった。ヤクザな組員の半分近くは殺されたらしいけど、あまりピンとこない話で、寺井が罪を重ねていたとかも、言われてみて心当たりはあるものの、軽蔑まではできなかった。

これまで犯罪で得た金で生活していたと知らされても、知らなかったのだから罪の実感がないから、

ナギは誰も恨まなかった。祖父が殴られたのは可哀想だか、自業自得なんだろうし

ナギはただ、平凡な日々に懐かしさを感じていた。

みんなでゲームして、寺井やマサシとその部下たちと、ご飯食べて、

楽しかったから、

悪い人たちだとは思いたくない

罪を償なえるのなら、その方がいいし、逃げて幸せなら、それもいい





隊員は今回の事件をナギに説明した。

隊員
「政府は新たな制度を作った。ヤクザ強制撲滅法は、秘密保護法をありきの事後法となった。事後法とは、『法律ができる前に犯した罪も問える』という意味である。第二次世界戦争は、事後法にて戦争犯罪が裁かれた。戦後は事後法は冤罪に対する配慮がないとされ、違法となり封印されたが、ナギか生まれた年に復活した。それは秘密保護法をもってして世間が認識してなくても、既に法律があったことになる
その法律は
『ヤクザは問答無用に人権破棄される、人権を放棄させるための、あらゆる手段は違法行為にならない』


------------------------- 第21部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
指名手配犯寺井

【本文】
深夜0時の繁華街
サイレンが鳴り響く

逃亡するヤクザ達は皆、寺井と同じような考えにて繁華街に逃げ込んでいた。ヤクザが集まり過ぎて悪目立ちする。ヤクザ強制撲滅法にて警察と自衛隊の合同で捜索が開始され、少しでも疑わしい者は捕らえ連行された。
繁華街は朝までサイレンが鳴り響き、血しぶきと、銃弾の飛び交う戦場になっていた。が、時間とともに次第に静かになっていく。
明け方頃には繁華街はヤクザな遺体の搬送により、ひっきりなしに霊柩車が行き来していた。その数に合わせるように祈祷師、及び住職による黙祷とお経による念仏が繁華街に鳴り響いていた。

死んだヤクザな数1451、負傷者312
警察官死亡10名、負傷者491
自衛隊51名死亡、負傷者685

繁華街は戦場になったとはいえ、そこから逃げる事もできた。闘争心の強いヤクザたちは、元々闘いを好んでいるから、命を賭けた戦争ゲームをしてる感覚だろう。寺井の場合はゲームといえばVRであり、ヤクザな命懸けの争いは興味がなかった。

寺井は繁華街でひたすらに闘いに参加せず、逃げ続けた


正午、寺井はホームレスの様な小汚い格好をしてゴミ箱を覗いてる。ひもじいゴミ漁りの振りをして、今朝の新聞を拾った。

寺井に関する情報が顔写真付きで新聞一面に載っている。

内容は

寺井容疑者は
平井組を率いて親組である山口組を乗っ取ろうと戦争を仕掛けた。銃撃戦の末、双方に多数の死者を出した。警察、及び自衛隊が武力鎮圧し組員を拘束をするもの主犯である寺井は部下を置き去りにし一目散に山荘のアジトに逃げ込んだ。