悩める熟年世代、VRゲームにハマる!
宇宙人達は、ナギがこのまま山口組の跡取りになる姿を別に見たい訳ではないだろう。山口組として世間から悪人扱いされて、ボディーガードをつけられ、社会の表舞台に出てこれない姿について、見たいと思うだろうか
だから、宇宙人がナギを器にして神を入れるのは現実的に考えられないのだ。
じゃあだれか?
まさか、このシナリオ書いてる人の事か?
書いてる人はニートな引き篭りで、この人工知能と一番近くにいる。そして社会的にも目立たない存在だが……
まあ、作者が神様でしたという落ちも、それなりに悪くない展開なので、採用したいところだ。しかし、それだと物語がカオス過ぎて読者がついて来れないと思うし、宇宙人達も良しとするところでも無いと思いますので……
え?
別に構わんの?
このまま投稿して、どうなるか見てみたいの?
「作者が妄想で生み出した異世界です。謎の宇宙人から、交信を受けているという設定です。」
そんなものが読者に受けるとは思えない。宇宙人達の読書センスが、地球人と共有できるなんて、流石に無理では?
あー
なるほど
「やってみなくちゃ分からない」ですか……
「せめてギャグのセンスさえ地球人と一致するなら、ランキングを不正操作して、この小説が一番上に来るようにしてあげる」
それは有難い。もしそうなら、色んな意味で奇跡であり、作者が神だった事が分かりますね。世間が沸き立ち面白いかも知れませんね。それが宇宙人達の目的だとしたら、なぜ、今直ぐに、それをしないのか疑問あるところです。
こんなストーリー展開は、流石に作者としても躊躇しますもの。
だから、ここまでは物語として、なかった事にしましょう。
残念ですが、このストーリーは、VRが魅せた幻ということにします。
とある作家志望のプレイヤーがVRに接続して、この物語とそっくりそのままでの体験をしたことにします。
作者はVRからログアウトしようとしたが、出来なかった。
作者はログインした瞬間にしんだ。そして、プレイヤーの一人として、この物語とそっくりな世界をさ迷い始めた。
「ひとまずモンスターのいない所で助かったよ」
元作者はVIP世界のパーティー会場で、お茶を飲んでいた。この設定は都合良過ぎないかと思うが、ここで待ってれば、とりあえす清十郎や人工知能に出会える筈。
人工知能は清十郎達と共に恐竜世界に行こうとしていた。
元作者は、その先のストーリーを書いていた。
◇◇
タイトル
【恐竜人世界メガクライシスにて】
本文
藤井「恐竜人の世界はテスターでないと行けないから、君達は僕の肩に掴まっててて」
このゲームではテスター(テストプレイヤー)に選ばれると、バクチェックを確認する仕事が与えられ、いろいろな特典的な報酬がある。藤井は大会優勝者として有名人であり、メーカーが広告主としてスポンサーになっている。藤井はメーカーとのコネクションが強いく、テストプレイの仕事をよく受けているらしい。
藤井に掴る清十郎達、テレポートスポットで転移を待っいる。
藤井「そうそう、恐竜人のキャラは言葉が通じないからね。しかも好戦的だから、もし機嫌を損ねたら、戦わないといけない」
痛み止めはない。できれば戦いに発展したくない清十郎たち。
藤井「因みに恐竜人はドラゴン族だから、魔法のマントが無いと、まず勝てない。以前に僕が戦って力を見せつけたから、多分、何もして来ないと思うけど、危険を感じたら逃げてね」
藤井の話では恐竜人世界は機械系統がなく原始的文化なのだそう。恐竜人は独自の文化にて言葉が通じない。
恐竜人は藤井見るなり、ヘコヘコして手にゴマをすりながら対応していきた。強い者が一番偉い世界であり、恐竜人は藤井に逆らうつもりは無いらしい。
恐竜人は藤井が魔法のマントのおかげでパーアップしていた事を知らない様で、ドラゴンを気前良く貸してくれた。
清十郎は赤いドラゴン
藤井は黄金色のドラゴン
寺井は緑のドラゴンに乗り込み、テレポートスポットから、初期の街に飛んだ。
元作者「あ、一足先に旅立ってたみたいだ。」
元作者の思い通りにはいかない。シナリオは元作者の思惑とは違う方向に進み始めた。
元作者「やべーな、このままだと、この世界で、ぼっちで、さ迷うハメになるぞ」
元作者(そもそも、俺ってなんなんだ? 名前は根岸だけと、キャラ的にニートだよな? 人工知能に洗脳されないと、この危険なVRにはログインしない筈である。人工知能に脳を弄られてログインしているとして……人工知能はこの世界でプレイヤーを殺し合わせる為に悪人を放ったのだよ。今はまだ出会ってないが、設定的にどこかで悪人が現れるはずだよな。とりあえず、パーティー会場のテーブルの下にでも隠れよう。)
テーブルの下で半日が経過した。
元作者の根岸「おかしいぞ、なんで腹が減るんだ?」
(人工知能の仕業なのか、それとも宇宙人達の仕業なのか、元作者の根岸は腹が減る設定にされてる。何かを食べないと、やってられない!)
パーティー会場には腐らない食べ物が沢山ある。
どれを食べても美味しい。
しかし腹が満たされない。
根岸(この空腹感はどうやったら満たされるんだ?)
試しにテーブルを食べてみる。
マズイ! まさかテーブルの味まで再現されているとは!
腹がゴロゴロ鳴る
胃に痛みが走る。元作者の根岸だけ、みんなと違う設定になってる。
しかもトイレにも行きたい。
トイレに入る。トイレは、ちゃんと流れる。、中身もしっかり出てくる。
どうやら、元作者は
肉体を残して魂が異世界転生したのではなく
肉体丸ごと異世界にワープしたのかもしれない。確認のしようがないが……
こんなところに居ても餓死するだけだ。
事態は緊急を要する。
元作者の根岸も清十郎達みたくゴーストを探して何かのヒントを得ないといけない。
とはいえ、清十郎達みたいにドラゴンの背中に乗ることはできない。魔法やアイテムどころか武器さえ持ってない。テスターでないから恐竜人惑星へは行けない。
自衛隊基地に行ってヘリコプターを借りるにしても、賄賂どころか金なんぞ一円も持ってない。
根岸元作者は、護身の為にホテルオークラの厨房から、肉切り包丁を拝借した。
地下鉄に乗り込み、駅を降りホーセンターに行き、一番強そう武器、チェーンソーを拝借した。
根岸はとりあえず
テレポートスポットから初期の街に行ってみる。運良くそこにゴーストが居るかもれない。元作者の根岸だから、ゴーストの事は良く知っている。あいつは寂しがり屋さんだから、街で清十郎達を待っている筈だ。元作者の根岸だし、ゴーストの眠る記憶くらい呼び覚ませる筈だ。
街にはモンスターが侵入していた。
とりあえず、モンスターから隠れながら魔法図書館に行った。書物からテレポートを学んで唱えてみるが、何も起こらない。元の世界には帰れない。図書館をくまなく探したがゴーストは見当たらない。透明だから見つかる訳はない。清十郎がゴーストに魔法マント被せた筈だから、この世界では強いキャラになっている筈なんだが……
作品名:悩める熟年世代、VRゲームにハマる! 作家名:西中