挿絵小説
分断され血が飛び散る。
その血の隙間から現れたのは今日出合った黒い異形の化け物である。大きな牙で犬を食す。
犬の一匹が殺され、他の犬は異常事態に恐怖しチリジリに逃げるが、黒い化け物は犬の食事を放棄。逃げる犬も片っ端から追いかけて分断させ、全滅させる。
男にとっては今しか逃げるタイミングは無い。
男は化け物が視界から消えた瞬間を見計らい、川から出て、森をから逃げる。
だが、どこに逃げて良いのか判らない。
あても無く森の中を走っていると誰かが男を見ている。監視している。
見ているのはモニター。ビデオカメラを覗き込まれ誰かに監視されている様。
だがそのカメラの視点は男に近い。距離にして2m。何かがそこにあるにも関わらず男はそれに全く気付かない。
気付かないまま男は、ただ、森を闇雲に走る。方向感覚なんてもう判らない。と、そこへ空気を切り裂くグオ~ンという音。鳥が一斉に飛び立ち・・・
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