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犬猫ひつじ玉ねぎ

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ある日、犬は、日課にしている散歩をしていたら、いきなり猫が突っ込んで来ました。。
犬はビックリです。
猫に突っ込まれるようないわれも理由も無いからです。

ですが、それは、猫も同じでした。
猫は、好きで突っ込んだ訳では無いと言うのです。


2匹は、理由を一緒に考えてみました。



だけど答えは見つかりませんでした。

2匹は答えを見つける為に手分けして答えを探す事に決めました。


犬は、猫に別れを告げると散歩コースへと戻りました。




いつもの様に散歩をつづけて居ると、犬はイキナリ飛んで行きました。

「なんな難なんだーーーーーーーー!!!!」

犬は、訳もわからず絶叫しながら空を飛んだのです。
時速100kmはあろう速度で飛んでいるのです。

そして犬は何かに激突しました。




激突した物は羊でした。


犬は思いました。

「羊毛でたすかった~~~~」と・・・

そうです。
もし、コンクリートの壁に激突したら即死していたからです。

犬は羊にお礼を言い、命を助けてもらった恩を返したいと申し出ました。


すると羊、言いました。

「毛を刈ってくれ」と・・・

犬は、お安い御用と言わんばかりに毛を牙で噛み切り、羊を裸にしてあげました。


これをキッカケにして犬と羊は、互いにお互いを認め合い仲良くなりました。

そして原因不明の『何か突っ込んでいく理由』を探しているということを羊に伝えると、

「よし、じゃあ俺も探してやろう」と、言うことで、手分けをして、理由を探す事になりました。


犬は、羊に別れを告げて、元の散歩コースへと戻りました。

と、その時、気付きました。


目の前に、玉ねぎが現れました。

「うわーーーーーーーーーー!!」と、犬は悲鳴します。

実は犬は玉ねぎが嫌いなのです。
玉ねぎを食べるとお腹を壊して下痢になってしまうからです。

犬は、怖くなって逃げ出そうとしたけれど玉ねぎは追いかけてきます。

犬は、必死で逃げて何とか、玉ねぎを振り切ろうとします。




犬は、何とか玉ねぎを振り切る事に成功しました。


犬は、追いかけっこで疲れたので、その場で休憩していたら、なにやら白い物が、近寄って来ます。

その白い物は「ありがと~~~」と叫びながら近寄って来ます。

そうして、白い物は犬に、たどり着き、ありがとうの理由を説明しました。


実は、白い物の正体は玉ねぎだったです。

玉ねぎは、追いかけっこの間に地面をゴロゴロ擦りつけられて、邪魔だった皮が剥けていったのです。


犬は、納得できませんでした。
でも、気にしませんでした。

玉ねぎは、犬に恩を返したいと申し出たので、犬は今自分が望むものを答えました。

玉ねぎは、その要望を了解してくれました。


犬は、玉ねぎに別れを告げて元の散歩コースに戻り、そのまま家路に着きました。













今日も今日とて犬は散歩をする。

さて、この犬は、これから、どこへ行くのでしょうか?
みんなで後をつけてみたい思います。
犬は散歩の道中で猫さんに出会いました。
「やあ、やあ、猫さん、あの一件は、どうなりましたか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どうしたもこうしたもない。
猫は顔が青い、元気が無い。
腹が減って死にそうでした。

猫は飼い主に捨てられた。それからというもの、ろくに物を食べてない。
人間に育たれたせいか野良になっても野良猫の輪に溶け込む事ができない。


「一人ぼっちは寂しいよ・・・。このまま、一人寂しく、野たれ死にしてしまうのだろうか・・・」






「やあ、やあ、猫さん、あの一件は、どうなりましたか?」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

犬は、猫さんの身の上話をを聞くなり――――――
ポケット(犬用の服)からドックフードを取り出し、猫さんに分け与えました。
「ありがとう! ありがとう!
猫さんは、何度も犬さんに感謝してお礼を言いました。

しかし、猫の空腹はおさまらないようで

その内、犬の腹が「ギュ〜〜〜」と鳴り、猫の腹が「きゅる〜〜〜」と鳴り
ました。

犬は
「ついでにお前も飯食うか?」という風なノリで猫を家に連れて帰りました。
なんで、この犬は、こんなに気前が良いのでしょうか?
犬は、言い・・・ませんでした・・・
犬にも言いたくない事の一つや二つあるようです。







〜羊さん目線〜

もっっーーーーう!!



オイラ・・・リストラされちまっただーーーーー!!!
人間社会で言う所の派遣切りと一緒だべさーーーー!!
まだ、オスしての役割さえしていないと言うのに・・・


オーナーの牧場経営が上手く行かないらしくて、オイラ身売りされる事になった。
しかも身売りされる場所は・・・
   食肉工場である
  
どうしよう〜〜どうしよ〜〜〜どうしよう〜〜
そりゃあ、オイラは、オッサンだよ。
もう、張りとツヤの良い羊毛は、生えてこないけど、まだ、どこか
に需要あるはずなんだ。
それなのに・・・・
世の中は羊肉(ジンギスカン)ブームの真っ只中であるのだ

羊肉が安くて美味しいなんて評判を誰が流したんだ!?? クソッタレ!
草食った羊の肉は、草臭くて食えたモンじゃねえんだぞ!
美味しいのは、生後3ヶ月の子羊か、牛と同じように穀物で金を掛けて育てられた羊に限定されるのに・・・
ブームに乗っかり、消費者を騙して裏切り、一時しのぎ一発屋で、肉を売りさばこうとは、許せん〜〜〜!
でも、オイラには、どうにもできないよ・・・
くやしいよ〜〜〜!!
このまま、だまって、バラされるしかないのか・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〜玉ねぎ目線〜

あ〜〜〜やんなっちゃう!
 
玉ねぎの辿る運命なんて、こんなものかよ!!
せっかく、皮を剥ぐ事で束縛から解放されて自由になったというのに・・・

ガメツイオバサンに見つかってスーパーのレジ袋に拘束されてしまった・・・

オバサンからはこんな声が聞こえる・・・

「あら〜〜〜いやだわ〜〜〜♪ 既に皮が剥かれているなんて、ラッキーざます〜〜ww今日の夕飯は、このまま鍋にブッコンで手抜きカレーよ!! うふふ〜〜〜ww


ちくしょう! ちくしょう!!

あんな野菜売り場の棚になんて住み付くんじゃなかったぜ!
帰そう本能というやつか? それとも仲間が沢山居るからか?
あの棚が、妙に居心地が良かったからだけど・・・

くやしいーーー
ーーーーー!!!!!

このままでは、あのクソババアの腹の中に納まってしまう・・・














~スーパーから玉ねぎを持ち帰ったオバサンの家(台所)にて~
 
「いや~~~~~何するの!? 気持ち悪い~~~止めて~~~~~~~!!!」
 
「ぐふふ・・・ww 玉ねぎは新鮮が一番だからねぇ! まずはラップにくるんで冷蔵庫に入れましょうね~~~w」
 
 オバサンは、鬼畜にもサランラップラップで玉ねぎを縛り付けるのであった・・・

「止めて!  そんなんで包まれたら、汗で蒸れるじゃない!
作品名:犬猫ひつじ玉ねぎ 作家名:西中