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引き篭りニートの親、VRゲームにハマる

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このVRゲームは全世界言語に対応している。会話は自動翻訳されて相手に伝わるので、世界中に参加者がいる。アルゼンチンにも十万人程のプレイヤーがいて、日本のネットワークサービスにアクセスしなくても、ゲームだけをやる分にはアルゼンチン国内でも可能になってる。

寺井は仕事としてゲームを使うつもりだ。
寺井はアルゼンチンの中でも麻薬を売り始めた。やり方は日本に居た時と同じで、砂浜で文字を書き、その文字で客とコミュニケーションして取引を成立させる。マリファナの配送も事務所でやってたのと同じように全国どこだって郵便にて贈りつけた。現金の受け渡しは、ゲーム内通貨か、現金化できそうなアイテムを砂浜に隠して貰うようにした。一気に多額の価値があるものを所持すると、当局の監視に引っかかる恐れがあるからだ。

寺井と嬢はしばらく豪華な食事をした。
今回も嬢は密売を手伝ってくれ、役に立った


嬢はしばしば、日本に帰りたい、と呟いた。嬢は警察から逃亡し指名手配されていたから、両親が悲しんでいた。嬢の居場所が警察にバレては困るから家族にメールは出来なくて、だから、ときどき無性に寂しくなることもあって
そういう時は、ナギや寺井とネトゲをして気を紛らわしていたが、今はナギも遊ぶ余裕がないみたいで、嬢には寺井しかいなかった。寺井もまた嬢しか頼れる相手が居ないわけで……


(ああ、もう、ナギちゃんとゲームしたい!)「皆でVRやりたいな」

寺井と嬢が呟いた頃、ナギも同じ事を考えていた。





寺井と嬢は気を紛らわす様にマリファナを吸っていた。覚醒剤とはまた違う感覚が得られるマリファナは気分を安らげさせる効果があり、食事が美味しくなったり、安眠効果があり、覚醒剤の様な幻覚妄想等の副作用がない。一方、覚醒剤は高揚感や全知全能感で気持ちをハイにさせるから、興奮して眠れなくなる。使えば使うほど体調を壊すのが覚醒剤で、マリファナはそういった危険がない。しかし、危険がないからこそ、安易に使用してしまうし、依存もしやすく、価格も安いから使用量が増えていく。過剰に摂取したマリファナ成分が体で代謝しきれなくなると、やはり副作用があるわけで……

嬢も寺井もマリファナ栽培で当たり前のように手に入るから、使用量が常軌を逸していた。時間とともに、体が蝕ばまれ、日本にいた時の覚醒剤依存と変わらないくらいの副作用に悩んでいた。


















納得のいかないシステム管理者は、できることをしようと思った。
例えば自己防衛の為に武器が必要だから、ヤクザから得た犯罪の証拠を利用してヤクザを脅して武器を貰いたい。しかし、政府がやりはじめた強制的ヤクザ撲滅法律で、全てのヤクザは解体されてしまい、脅す相手になるヤクザもちりぢりになってしまった。

彼女は過去の平井組の情報を調べた。ヤクザの逃亡先が何か分かるかもしれないからだ。
しかし、ヤクザは身元や居場所に関する証拠を残さない主義で、逃亡先に関係している資料を見つけることができない。

彼女は考えた。首謀者とされた冤罪の寺井ならば、どう世間にが騒いでいるか気になる筈。
彼女は寺井がアクセスしてそうなサイトをハッキングして、海外からの不信アクセスを見つけた。アルゼンチンからのアクセスで、寺井はもしかしたら、そこにいるのがもしれない。そう判断した彼女は、念の為、そのアルゼンチンからのサイトへのアクセス記録を消去した。

アクセス情報から寺井の住所を割り出した彼女は、ここからどうすべきか悩んだ。
アルゼンチンに行けば自分を監視している者に不信感を抱かれる。手紙を送っても、どかこで中身を見られるかもしれない。
メールなら、暗号化できるし、送れそうだが、寺井のメールアドレスは見つからない

彼女思いついたのは、VR世界からアルゼンチンに行き寺井を見つけること。システム管理者なのだからゲームの問題をチェックしてても不自然ではないし、その仕事は日常的である。バグ確認にアルゼンチンに少しくらい行っていたからと、いって、ヤクザと会ってるなんて思いもよらないだろう

まさかゲームですら監視されているのか? ゲームにはプレイヤーの動きを監視する魔法もあるから、リアル世界よりも監視される危険は強いかもしれない

彼女やはり、陰謀の歯車になるしかなかった。
今日も申し訳ない気持ちになり、上司のお菓子をくすねた









納得のいかないシステム管理者は、できることをしようと思った。

例えば自己防衛の為に武器が必要だから、ヤクザから得た犯罪の証拠を利用してヤクザを脅して武器を貰いたい。しかし、政府がやりはじめた強制的ヤクザ撲滅法律で、全てのヤクザは解体されてしまい、脅す相手になるヤクザもちりぢりになってしまった。


彼女は過去の平井組の情報を調べた。ヤクザの逃亡先が何か分かるかもしれないからだ。

しかし、ヤクザは身元や居場所に関する証拠を残さない主義で、逃亡先に関係している資料を見つけることができない。


彼女は考えた。首謀者とされた冤罪の寺井ならば、どう世間にが騒いでいるか気になる筈。

彼女は寺井がアクセスしてそうなサイトをハッキングして、海外からの不信アクセスを見つけた。アルゼンチンからのアクセスで、寺井はもしかしたら、そこにいるのがもしれない。そう判断した彼女は、念の為、そのアルゼンチンからのサイトへのアクセス記録を消去した。


アクセス情報から寺井の住所を割り出した彼女は、ここからどうすべきか悩んだ。

アルゼンチンに行けば自分を監視している者に不信感を抱かれる。手紙やメールでコンタクトするのも不自然だ。
VR内からアルゼンチンに行く場合はどうか?それすらも監視されている可能性がある。










清一は以前に一度、ゲームで寺井に出会っていた。人口削減の政府の陰謀説を広めようとして寺井に話したけど、信じて貰えなかった。仕方ないから政府の陰謀説よりかは信憑性あるだろう「魔法のマントを略奪するプレイヤーキラー」の話をした。寺井はその話を真剣に聞いてくれて、ゲームの危険性を理解して、だからこそログインしなくなったと思った。


清一は寺井のキャラクターにマーキングをつける魔法をかけていて、寺井がゲームにログインしていたら、居場所を知ることができる。

ある日、寺井がゲーム内でのアルゼンチンにてログインしているのをに気付いた清一は、アルゼンチンにいる寺井のもとへ駆けつけた。

なぜアルゼンチンからログインしているのか、疑問を確かめたかったのもある。

だが、この時の寺井はゲーム内の自殺を試みていた。電気ショックにて直ぐに寺井はログアウトしてしまい、出会えなかった。清一はメッセージを送ってみたけど、届かなかった。

清一はアルゼンチン域に来たのは初めてだから、色々と見て回った。観光ついでに政府の陰謀説を唱えようと思って、いろいろな場所をウロウロしていた。
人気のない道に入り、誰もいないことを確認しては、テレポートして次の路地をチェックする。

彼は陰謀論を、解説するサイトを作っていて、ついでにアドレスを渡して回った。