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引き篭りニートの親、VRゲームにハマる

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寺井は麻薬を売るために、これまでも数多くのプレイヤーに話しかけていたが、友達になるのに手間がかかった。今回、男キャラに変えた途端にパーティー組めたし同盟感覚あるし、この先のネトゲライフに希望が湧いた寺井は、充実した一日を噛み締めていた。

一方、ナギはログアウトしていた。やたら密着する女たちにウザくなったからだ。ただ、それなりに楽しいビーチで、今度はコッソリ遊びに行こうと思った。
疑問を感じたのは、最初にプールで出会った女に年齢を聞かれて、歳を12だと偽って伝えた直後から、美女軍団が現れたこと。今のナギはその意味に気付かないが、いつか気付くかもしれない。美女軍団の正体が単なるロリコン男の集まりだったことを……



~あるロリコンニートの視点~
ナギはちゃん、見た目はロリじゃなかったけと、中身は、ロリロりなんだよなぁ
仕草とか子供っぽいから、保護欲をそそられたし
うへ、うへうへへへ
もっとナギちゃんに近づきたいから、ナギちゃんの保護者みたいな奴と、パーティー組んだよ。中身はオッサンだからどうでもいいんだけど、オッサンについてけば、もれなくナギちゃんに出会えるだろうから。
ワクワクするぜww

まあ、オレはこう見えて紳士だから、リーダーみたいに安易に触ったりはしないから、人畜無害なんだ。だから人として何も問題なし!
まっててね、ナギちゃん今行くよ。いつかリアルでも、会おうね。もしよかったら、俺の童貞を奪って頂戴!


~あるロリコンニートの視点2~
いやはや、小学生さいこうっす!
長年童貞だったせいで、妄想するだけで、オカズになるんです。俺もオッサンとパーティー組んだからね。縁があったら会おうね。気持ちが通じあったら結婚式しようネ。
あ、結婚の前にセックルしないと。うへへへへ、妄想が爆発するでござる。この妄想をえろ小説に書いてネットで発表しちゃいまうあ。題名は「濡れた境内、その裏側になぜか小学生」あらずしは小学生同士のセックルを童貞ニートが見つけて写真とって脅して、みさおを奪い取る。うへへへへ


~あるロリコンニートの視点3~
この前はネトゲで中学生と知り合って、リアルでエッチしたけど、こんどは小学生でチャレンジしてみるかな。リアルでの難破はカネがかかるし、足も疲れるし、やっぱネトゲ最高だわ
問題は邪魔なオッサンだな。とりあえずパーティー組んだけど、上手く引き離さいとな。それにしてもオッサン何者だろうか? ナギっ子の親じゃないし、親戚でもないらしいし、もしかして既に先こされてるのか?


~あるロリコンでない女好きの視点~
ナギたんの肌最高だったよ。さすが兄貴が開発したチートアイテムだ。ゲーム内での五感が完全に再現されてる。
上手くやれば、やれるかも。中出しとかも楽しめるかも。でも無理やりやるのだと、ログアウトされかねないし……



「兄貴!、ログアウトできなくさせるような魔法は作れないの?」

兄貴「いま、ハッキングしてプログラムコードを解析中だ。上手くいけばログアウト縛りできるし、なんなら相手にも触覚与えてリアルなレイプを体験させられ
るぞ」


「いいね、それいいね、ナギたんの顔が歪んだ姿見たい。中出したときの表情見たい」


兄貴「おっしゃ、俺って天才だわ。ログアウト縛りできる方法見つけてしまったぞ」

「まじっ! じゃあ、今度ナギたんがログインしてきたら、やっちゃおう。」




~ナギ視点~
美女軍団がウザイからログアウトしたナギ

へきへきしてた。テレビはつまらないし、レトロゲームは一人でプレイてもつまらないし、お腹も減ったし

ナギは冷蔵庫をあけて、何もないのに気付いた。買い物に行かないといけない。寺井はゲーム中で夢の中、強制ログアウトさせる為にヘルメットデバイスを外した。

起こされた寺井は周りをキョロキョロする
強制ログアウトはいきなり意識切り替わる。心が飛んでしまうから、瞬間的に記憶喪失してしまう。現実に引き戻された寺井は一時的に記憶喪失になり、数秒パニックした。



「お腹すいた」

「ああ、そういうことか。じゃあ、なんか食べに行くか。食べたいものある?

「んーと、お子様ランチが食べたい」

「分かった。ちょっとまってろ」

寺井は事務所に電話して、車を手配した







寺井とナギは事務所のワゴン車に乗っている。運転してるのは事務所の部下で、ついでにマサシも同乗している、マサシは喫茶店が大好きらしく、一緒に同行した。


~車内で~

「ところでナギ」
寺井が話を始めた
「俺さ、新しいIDアカウント作ってしまってさ、キャラを変えた訳なんだが、レベル1からなんた。レベル上げるの面倒だから、ナギのアカウントIDを交換してくれんか?」

「レベル1はやだ。ウチのはレベル13だからヤダ」

「男キャラで良かったらレベル50のあるけど、それと交換でも駄目か?」

「まじ!」
ナギは喜んだ。モンスター狩りはプレイヤーのレベルが低いと、戦いが長引いて爽快感がない。レベル50あれば無双ゲームになって楽しめる人の幅か広がる。
ナギはゲームに詳しくはない。ただ数値的な高さに、驚いただけであり、レベル50だからといってゲームが楽しくなるなんて期待はしていない。





会長に売上げ報告する前に、まずは原の兄貴に報告しないと。
原の兄貴は今、芸人目指して上京してるから、電話でいいかな

っと、危ないとこだった。電話なんて盗聴されてるかもしれんからな、やはり、直接出向くしかないだろう。VRだっていつ盗聴技術が、開発されるか分からんし。証拠が残らない様に、今のうちにやり方を変えておこう。メールは盗聴されてるものとして、聴覚会話に関してはいつか、盗聴されると思う。、今この瞬間から、開発されてるのかもしれない。

策があるとしたら、聴覚以外でコミュニケーション方法を見つける事だな。視覚、触覚、味覚、嗅覚を 使ったコミュニケーション方法の確立が必要だ。
視覚を使うならジェスチャーかプラカードに文字を書くのが思い付く、しかし、VRの世界では書く行為がない。思った事をメモ化する機能がついてるから言語情報に変換される。盗聴されやすいだろう。

触覚は点字くらいしか思い付かないし、点字では覚えるのに無理がある。



土や石、砂場に、文字を書くのはどうだろうか?
取引の際には、そこを使って意思疎通して貰うのだ。

砂浜ビーチは書くのにちょうど良さそう。取引のルールをそこに書いとけば、何度も使い回せるし、口頭でやってる今よりも効率的に取引できるかもしれない。

今度キャバ嬢にあったら、試してもらおう。




電話が鳴る
事務所からだ。
電話はいきなり出てはいけない。盗聴されてるかもしれないからだ。
コールの回数で要件がわかるようにしてある。

20秒経ってもコールが止まない。

コールが止まず20秒を超えたら、緊急度のレベルが高いシグナルであり、寺井はすぐさま事務所に向かった。


「頭、大変です。キャバ嬢のやつが、捕まりそうです」


「状況は!?」

「担当の警察署員からのリークなんで、まず間違いないです。今、嬢の自宅に組員向かわせてます」