引き篭りニートの親、VRゲームにハマる
が、誰も近寄って来なかった。オンナの人が何人か近寄ってきて、一緒に戯れてるだけで……
(どういうことだ?
次から付次へとオンナが集まってくるぞ?)
プール一杯に女が入り込み。溢れ出そうだ。プールの水こぼれたぞ?
何かとてつもない珍事が起きてる。
水着を来た美女キャラが、その後もどんどん集まってきて、プールサイドに1000人くらい集まってきた。
ナギが大人になる頃には、100万人は集まってるかもしれないな
◆
プールは50mの競技用プールだったから
1000人も浸かることはできない。水が溢れてしまってナギが泳げなくなった。困った顔して戻ってくるナギ
水着美女達がナギの後をゾロゾロとついて来る。大名行列みたい
寺井はビビっていた。ナギがいきなり意味不明な大名行列を作ってるのだから、
もしかして寺井が知らない間にナギはパーティーメンバー作っててネット界のカリスマ的リーダーになっていて、そうとは知らずにナギを初心者使いして、寺井は偉そうぶっこいていたから、今から寺井に復讐するためにプレイヤキラー(寺井狩りの集団リンチ)をしてナギと寺井どちらがゲーマーとして上なのか格付けしようとしているのではないか?
寺井は装備が万端かどうか考えた。
ダメダメ、千人相手に寺井一人で勝てるわけなーい! 寺井はテレパートで逃げるからね? ナギさん馬鹿にしてごめんさい!
~ナギの視点~
なにこの人達、みんなしてカラダじろじろ見てくるけど なんで?
美女:a「私らスクール水着愛好会なの、水着女子を見ると血が騒いじゃってね。ついつい こうして 親睦を深めにきちゃうの。」
ナギ「ちがさわぐ? しんぼく? 言葉がむずかいくて、わかんない」
美女「しんぼく、というのは、こうやって、相手のカラダヲ、そう、例えばこうやって、見つめるの」
美女aはナギの股間を見つめた
ナギ「……」
鼻息がかかるくらいに美女aはナギの股間やら髪の毛、胸、近くで見ている
ナギ「しんぼく、おもしろくない」
美女「じゃあ、血が騒ぐのを教えてあげる」
美女はナギをだっこした。髪の毛を、なでなでしている、
この仮想現実はプレイヤー間の触覚機能はないので、実際には触る感覚、触られた感覚はない。
美女はおもむろにナギに唇重ねた。。ナギは相手の顔で視界半分みえなくなる
「やめてください」
ナギは抵抗したけど、がっちりホールドされていた
「動けないんですけど、もうログアウトしていいですか?」
ナギは怒った顔をした。美女はそれを見て、ナギをおろして、
「ナギちゃんは、泳ぎの練習してるんだってね。わたし達のプライペートビーチに来てみない? あそこは広いから、水泳の練習にはいい感じよ?」
「おじさんも連れてっていいかな? かな?」
美女は微笑み
「いいわよ勿論。みんなでご挨拶に行きましょうか」
ナギは寺井の元へとかけよる。その後をスクール水着愛好会がついてくる……
「あれ? おじさん どこいった?」
ナギはキョロキョロまわりを見渡し、寺井が居ないことに気付いた。調べてみるとログアウトはしてないみたいで
「ちょっと待ってて、おじさん呼んでくるから」
ナギは寺井が隠れている場所、プライペート空間にテレポートした。プライペート空間では戦闘ができないから安全だと寺井は考えた。
「おじさん、あの人達がプライペートビーチに連れてってくれんだって
「嘘だ! そうやって俺をおびき寄せる作戦なのだろう?」
「なにを言ってるの? 水泳の練習しに行くだけだよ?」
寺井は思った。水泳の練習、それ自体がおびき寄せる為の……
「水泳がバーチャルで上手くなっても、現実には反映されないぞ」
「え?」
「現実のナギは今、寝ているような状態だから神経運動は筋肉まで伝わらない。この世界で上手く泳げるようになっても、筋肉神経の使い方までは覚えることはできないから」
「なんで? もっと早く教えてくれれば……」
「ナギに少しでもこの世界に触れて欲しかったんだ。面白い何かを見つける為のキッカケになればと、あえて教えなかった。」
ナギは少し考え込んで
「練習しても泳げないんだったら、なんであの人達、ビーチに招待したんだろ?」
ナギはその事が気になり寺井に訪ねた。
「俺を奇襲するための嘘じゃないのか?」
「きしゅう? 何それ? おいしいの?」
よくよく考えてみた寺井。確かに園児が1000人のメンバーを束ねるなんて、おかしい訳で、あの美女らには、なにか寺井の知らない裏があるかも知れない。
寺井は思った。もしかしたら自分の様にネトゲ友達を探してる人達の集まりなだけで、もしかして自分たちはパーティーに誘われてるだけなのでは? 誘う口実は何でもいいから、とりあえず一緒にいれば楽しいからおいでよ、という暗黙のルールで生きてる人たちが群れている、あの美女軍団はただの寂しがり屋の集まりなんだ。
「いくぞ!ナギ!」
寺井はナギの手を引っ張り、先程の、競泳プールへとテレポートした。
~プールサイドにて~
「ナギ共々も、宜しくお願いします」
自衛隊式挨拶で迫力を出す寺井。
美女
「まあ、よく来てくださいました。ではプライペートビーチに飛ぶので……」
一人の美女がそういうと寺井の体に触れて、テレポートした。
~ビーチにて~
ビーチは一面砂場で、見渡す限りの青い海。吹き抜ける空。照りつける太陽。
ゲームを進めると誰でも貰えるプライペート空間、そこでは泳いだりビーチにバレーしたり、アトラクションでマリンスポーツ等いろいろあったりする。
寺井たちが招待されたビーチでは美女1000人が集まっていて、、皆、思い思いに戯れている。
「皆さんどういう集まりなんですか? こんなにも沢山のパーティー組んでる人、初めて見ましたよ」
寺井の率直疑問であった。
「まあ、しいていうなら、女好きの集まり……かな」
あどけない表情で答えた美女、言葉を続けて
「さあ、ナギちゃんも一緒に遊びましょう」
美女はナギの手をとり、滑り台(ウォータースライダー)に連れていく。
寺井はその場にポツンと独りぼっちで残された。その後、美女に話しかけてみるが、相手にされない、他の美女たちも、まるで寺井が存在してないかの様に扱った。
どういうことなんだ。向こうから誘っておいて、どうして自分だけ、のけ者にするのか、何故かナギだけが愛されてるのか、自分だけ皆と何が違うのか。
そして気付いた寺井。
なるほど、男なら女好きなものだ。パートナーが男であるより女がいいに決まってる、なら男同士が楽しむ為にならキャラを女に代えないといけない。
暗黙の友達ルールに気付いた寺井。なぜ今まで気付けなかったのか、寺井は自分の見識の狭さを恥じた。早速IDを変えて女キャラに変更した寺井、ビーチ内でモンスター狩りをしたい同士を探していたら気付いた。良く見たら美女じゃないキャラも混じってた。いや、顔はその人それぞれの好みがあるから、この人はそれがいいのだろう。この人にも早速声をかけた、快く承諾してくれた。飛び上がるほど嬉しい
作品名:引き篭りニートの親、VRゲームにハマる 作家名:西中