小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

引き篭りニートの親、VRゲームにハマる

INDEX|40ページ/57ページ|

次のページ前のページ
 

と、いっても、特別な方法でもない。、ふつうにゲームクリアを目的に普通に誰かと知り合って遊んで、世間話の合間に自分の薬物の体験や逮捕された体験を語ったりすると、興味本意で話に食いつく奴がいるから、そういう奴に君も薬物欲しい? と聞くと高確率で売れる。商品は定形外郵便で全国どこへでも。

今日は初心者の溜まり場に出かけて、一緒に冒険してくれる仲間をさがした。それが寺井の今日の仕事だった。



家に帰ってナギとコタツに入る

ふと
ナギが押入れからエッチ本を出してきた。子供だから分からないはず、だから大丈夫、


だと思ったけとナギが裸体の女優を見ながらニヤニヤしてる。
まさかその若さで、もう目覚めたのか!
女優になるにはあと10年はかかるのに

「これと同じようなのがお爺ちゃんの部屋にあった」

おじいちゃんも、同じの持ってたから、おじさんと爺ちゃんは似たもの同士、仲良しこよしなお友達
と言う意味でのニヤニヤだったか。
最近の子は卒熟と聞いていたから、勘違いしてしまった。



ナギは更に押し入れから、何かをとりだした。

「この白い機械なに?」

古びたゲーム、昔流行ったスーパーファミコンだ。

「ゲームなの? やりたい」

試しにやらせてみよう。昔のゲームはVRに引けを取らないくらいにハマった記憶があったから、プレイする順としても正解かもしれない。


結論から言ってナギはレトロゲームが合っていた。VRなんていう高価な機材が生み出すリアリティよりも、不自然でぎこちないシンプルなドット絵に新鮮さを感じてるようだ。


レトロゲームがナギのお守りをしている間に、仕事を片付けようと思う。今回は仕事仲間とVRで打ち合わせることになってる。

しかし、時間になっても来ない。ログインしている筈なのに、いったいあのキャバ嬢は何してるんた?

ちなみにキャバ嬢というのは、麻薬の売人として、うってつけの職業だ。カネに余裕のある客を相手にしているから、覚醒剤も売りやすい。
今ここで待ってるキャバ嬢はホストクラブにハマって店に借金して返済できなくなって、ウチの組がその借金を肩代わりする代わり、麻薬の密売を手伝ってもらうのだ。



〜キャバ嬢について〜

借金を大目に見る代わりに覚醒剤の宣伝をキャバ嬢に頼んでいる。店に来る客と店外デートして、それとなくバイアグラの一種と称して売りつける。もちろん身体を売るのとセット販売してもらってもいいのだが、そこまでは口出ししない。
これから会うキャバ嬢も持ちつ持たれつつ、闇の商売に引きずりこまれたのだが、
リアルだけでの麻薬の売上では足りないからVRでも覚醒剤の宣伝してもらってるのだが、今日はその宣伝活動での感想というか状況報告にかこつけてモンスター狩りを一緒にやりませんかと誘うつもり。


VRで待ち合わせたキャバ嬢はゲームだというのに色気を出してる。バーチャルセックスは技術的に可能だが、風俗業界を暴力団が牛耳ってて、メーカー側に圧力をかけている。



会長はマジでヤバイ奴らと比較したら、グレーゾーンとブラックの中間だ。人は殺さないし、暴力も程々。

寺井はあれこれ考え過ぎてしまった、眠たくなってくる。ナギはコタツで寝ているが……風邪を引かせたら会長に怒られる。怒られたらナギともうゲームできなくなる……


しまった。寝たらいかん

キャバ嬢とVRで待ち合わせしてたの忘れてた

ログインするとオンラインメッセージが届いていた。
内容は
「寺井さんたいへん、すぐに来てください」
キャバ嬢からの連絡だ。VR内での宣伝活動で何かトラブルがあったようだ。
寺井はテレポートで現場に向かった







「なにがあった?」
見てみると、客を巡っての同業者争いだった。だがヤクザかどうかは話を聞いてみないと解らない


a「この姉ちゃん、ここでバイアグラの宣伝してるけど、そんなんしてええんか? 通報するで?」 


s「そやそや、舐めた真似してると警察の檻の中でカマを掘られるで」。


q「俺なんかもう、3人はやったで」通訳=檻の中で、レイプしたらしい。性病大丈夫かい?


s「俺らは合法的なヤクを売ってるさかい、なんら恥じることない」通訳=使って、みないと、そもそも合法的かどうか解らない。非合法だからこんなとこでやってる。

a「悪いことは言わんから客譲って。譲ってくれたら、通報せんし、次の客あげるわ。お客さんも、いつまでも待たせとったら、迷惑やし、なあ、あんたもそう思わへんか?」



何でも好きなことが言える。ネットだし

怖くないから、ね?

相手は一方的に縄張りを主張してくる。言葉の内容は、関係ない。引き下がからずに、迫ってくる限り
こういうケースは関わらないのが正解で

まず
客の意見を聞いていく

「どうですか、お客さんは、どっちと取引したいですか?」

答えられる訳が無い。どちっちの顔をたてても、どっちかの面子は保てない。回答したら面倒ごとになるのだから。
嫌な決断をするように迫って迫って攻める寺井

「お客さんは、どっちの言い分を信じらますか?」「警察に通報するとしたら、この人たちと、この女の人どっがいい?」
迫って迫って攻める
「合法的薬が欲しい訳じゃないよね? 非合法だからこそ、気持ちいいんだから。それ欲しいよね?』
「檻の中は、警察が24時間体制で監視してるから、安全だよ。、俺も入ったことあるけどさ、被疑者は刑が確定してないから、犯罪者扱いされないんだ。食事も上げ膳据え膳で、漫画だってレンタルできる」
「もし覚醒剤がバイアグラに入ってたとしても、さ、そうでもしないと、一生使う機会ないかもよ? 捕まっても、覚醒剤が入っているなんて知らなかったって言えば大丈夫だよ。』

と、最後に嘘っぱちを述べた。覚醒剤だと知らなくても罪からは逃れられん。
そして

「相手は一方的に自己主張するけど、ゲームだから断っても怖くないよ?」

と耳打ちして、そしたら、だいたい解決する。


多くはその場で取引成立しないで、後日考えるからって言って逃げる、運が良ければそのうち連絡してくる。同業者にも連絡いくかもしれないけど

無理やりヤクをやらせると、客の方から逃げるから、あまり押し過ぎてもいけない。麻薬捜査官が囮してたら困るので、実際の現場に寺井がくることはありえない。科学捜査ですぐに寺井の発信源が割れて。住所バレてしまう。、だから寺井が、助けに来ることは絶対ない。

相手がヤクザかどうかは、分からなかった。というか知る必要がない。

本当は、縄張りがどうとかより、覚醒剤なんて売っちゃいかんのよ。
生きるため仕方ないからやってるだけで、
使って楽しいのは最初だけ、後は地獄だよ?


『どう? 宣伝活動するときに起こる実例述べてみたけど、分かった?』

じゃあ、モンスター狩りをして遊びますか


VRシステムにて脳内を分析できるそうで、キャバ嬢が捕ったら=寺井の情報を吐き出してしまう。
寺井にとってはゲーム仲間でもあるから、武力行使してでも彼女は奪還しないといけない。





〜キャバ嬢の視点〜


どうしてこんなことになったのか