For My Angel
葉月雨
もうすぐ夏も終わるね 秋の気配が手招き
葉月の終わり 流した涙は黒かった
悲しい程に輝く 痩せ細っていた三日月
ふたりを照らす 意地悪な雲の隙間から
途方に暮れて待ちぼうけ 枯れ果てた声は小さく
葉月の終わり 震えた指先 冷えていた
すっかり雨は上がって 相合傘を閉じたら
凍えた君の右手を僕はそっと握った
ふたりの赤い糸
時が経ち今では何色?
ふたりの恋の色
時が経ち今では何色?
君は何より綺麗でした
月影は気紛れにさ ふたりの影を焼きつけ
永遠なんてくだらない 軌跡を残していった
運命なんて頼りなくて
何時か何処かでまた…なんて少しばかり信じてた
俺が愚かでした
ふたりの赤い糸
時が経ち今では何色?
ふたりの恋の色
時が経ち今では何色?
君は誰より綺麗でした
振り返ることを躊躇って
戻れない日々に怯えているんだ
もう一度 なんてふと想う
届かない祈りだってあるんだ
ふたりの赤い糸
時が経ち今では何色?
ふたりの恋の色
時が経ち今では何色?
あの日の君を忘れないよ
作品名:For My Angel 作家名:清家詩音