日記『after 幾星霜』…最近気付きました!
だいたいオオルリは春から初夏に高い梢で鳴く鳥。だから胴体の深みある瑠璃色は視認できますが、冠の淡いパステルブルーは確認できません。
されども4月、5月頃には水浴びに現れたりするので、幸運ならば低い位置で頭部までも確認できます。
ブルーバード、それは幸せを運んでくれると言われてます。
それからはとにかく何度も通いました。
そしてやっとチャンスを得て、神秘すぎるオオルリの上頭部の淡いブルーが撮れました。
まことにラッキーでした。
とはいうものの今も必死の思いで探し続けてる鳥がいます。
それは夏の渡り鳥、サンコウチョウです。
ツキ(月)、ヒー(陽)、ホシ(星)と鳴くので、漢字では三光鳥、尾羽が長く、非常に珍しい野鳥です。
昨年ハヤブサ撮影中、ふと振り返った時に、そんな鳥が目の前の木に突然現れたのです。
そして蝶々のようにヒラヒラと優雅に飛んでるじゃありませんか。
目の玉が飛び出るほど驚きました。
とにかくレンズを向けましたが、ハヤブサ飛翔向けのシャッター・スピード1000以上ですから、梢(こずえ)の陰りから陰りへと低速で飛ぶ被写体に、暗くていきなりピントなんか合いませんよね。
結果は当然、大々ピンボケ。
初めて遭遇したサンコウチョウ、……、悔しい!
あれ以来、ずっとずっと探す日々が続いています。
こんなドタバタも経験し……。
そして『after 幾星霜』、長い人生の旅路の果てに初めて気付いたのです。
車で10分の所にいろいろな野鳥が飛び交う、とてつもなく広い自然界がある。
それは人間界から見て別物だと思ってましたが、森羅万象、要は人間界は大自然の小さな一部だったのだと。
作品名:日記『after 幾星霜』…最近気付きました! 作家名:鮎風 遊