EMIRI 4 三つ股してる?大親友のストーカー
エピローグ
南刑事はその晩、あるマンションの部屋を訪れた。そこは8階建ての分譲マンションだが、一部賃貸で使用されていた。エレベーターで5階に上がり、505号室のインターホンを鳴らすと、
『はい?』
「オレ」
すぐにチェーンを外す音がして、ドアが開いた。中から顔を出したのは、井上奈美だった。
「南くん、いらっしゃい」
奈美はその場でキスをした。
前のアパートの鍵が、交換業者によって不正に使用されていたことを受け、管理会社は新しい引っ越し先を用意してくれた。それは奈美を担当していた持田によって配慮がなされ、セキュリティのしっかりしたマンションを、以前と同等の家賃で入居させてもらうことが出来たのだった。
「南くん、相談があるの」
奈美は甘えた目をして、南の首に両腕を回して話した。
「何? 奈美ちゃん。また困りごと?」
「ううん。恵美莉がね、今度、刑事さん達と合コンしたいって言うのよ」
終わり
作品名:EMIRI 4 三つ股してる?大親友のストーカー 作家名:亨利(ヘンリー)