覚えがあるなら
「─ いちごジャム、美味かったか?」
いつもの公園の、いつもの待ち合わせ場所。
先に待っていた景冬君の呟きが、明夏さんの足を止めます。
「は?!」
「朝食でトースト、食ったんだろ?」
「どうして 知ってるの!?」
右手を上げた景冬君は、人差し指を口元に運びました。
真似をして、同じ動作をする明夏さん。
「え?! 何これ!?」
「食べた覚えがあるなら、多分 いちごジャムじゃないのか?」
「な、何で 早く教えてくれないのよ!」
「だから、会うなり教えただろ。」
「私が、家を出る前に教えてよ!!」
「無茶を言ってるって、判ってるよな!?」
「口の横に…いちごジャムを付けたままで、ここまで来ちゃったでしょ!!!」
明夏さんの手が動き、景冬君の背中を叩きます。
「この、役立たず!!!!」
「…地味に痛いから、その癖は止めろって言ってるだろ!」
いつもの公園の、いつもの待ち合わせ場所。
先に待っていた景冬君の呟きが、明夏さんの足を止めます。
「は?!」
「朝食でトースト、食ったんだろ?」
「どうして 知ってるの!?」
右手を上げた景冬君は、人差し指を口元に運びました。
真似をして、同じ動作をする明夏さん。
「え?! 何これ!?」
「食べた覚えがあるなら、多分 いちごジャムじゃないのか?」
「な、何で 早く教えてくれないのよ!」
「だから、会うなり教えただろ。」
「私が、家を出る前に教えてよ!!」
「無茶を言ってるって、判ってるよな!?」
「口の横に…いちごジャムを付けたままで、ここまで来ちゃったでしょ!!!」
明夏さんの手が動き、景冬君の背中を叩きます。
「この、役立たず!!!!」
「…地味に痛いから、その癖は止めろって言ってるだろ!」