左端から見れば全部右寄り Part.3
13.安倍総理、お疲れさまでした
三日前のことになってしまいましたが、安倍首相が辞任を表明されました。
まずは、長い間お疲れさまでした、医師によると安倍首相の持病は完治することはない病気だと言うことですが、発症をしっかり押さえられる様、治療と静養に努めていただきたいです。
安倍首相が『戦後レジームからの脱却』を掲げて再登板された時は『ようやくこういう首相が……』と言う思いがしました、ま、戦後レジームと言う言葉になじみはなかったのでググってやっと意味が分かったんですけどw
釈迦に説法かも知れませんが、戦後レジームとは。
『第二次世界大戦での日本の降伏後、GHQによる占領下で出来上がった日本国憲法を始めとする憲法や法令即ち自由民主主義の体制、テレビや新聞などのマスコミ、経済や金融では通貨発行権や通貨管理権の所在を意味する』
と言うことで、安倍首相はそのスローガンを実現すべく奮闘されたと思います。
具体的にはGHQに押し付けられたまま70年も一字一句変えられことのなかった憲法の改正、中国や韓国への『お詫び外交』の是正、GHQの報道管制や戦後の教育やマスコミで植え付けられた自虐史観の払拭を目指されたわけです。
これって、日本が嫌いでたまらない左派やマスコミからすれば『とんでもない』ことで、目の敵にされた原因ですね。
結果からすれば志なかばで辞任されるわけですが、一石を投じた、と言うレベルではなく、大岩を投じて大波を起こしたくらいの功績があったのではないかと思います。
ネットでは『アベガー』と言う造語が生まれました、とにかく何でも『安倍が悪い→安倍がー→アベガー』と言うわけです。
安倍首相が首相を務められた7年8か月の間には何度も国政選挙がありましたが、ことごとく勝利しています、それはつまり、国民の多くが支持したという査証に他なりません。
『アベガー』さんたちは『一党独裁』だと批判しましたが、選挙はちゃんと行われています、ただ野党が負けただけのことです、国民による審判たる選挙を否定するならば議会制民主主義は成立しません。
『アベガー』さんたちは安倍首相を『独裁者』と批判して、チョビ髭を描き加えた首相の写真を掲げてデモを行ったりしていましたが、首相が本当の独裁者だったなら、彼らはとっくに逮捕されてます。
『アベガー』さんたちは『アベは戦争をしたがっている』と批判していましたが、首相は『日本を守るにはどうするべきか』を真摯に考えていただけです、『憲法第9条をお題目のように唱えていれば丸腰でも攻撃されない』と思えますか? 仮にあなたが、どうにもお腹が空いて、このままでは死んでしまう、泥棒になっても死ぬよりましだ、と言う所まで追い詰められたとしたら、あなたは屈強そうな男性を狙いますか? それとも『泥棒反対、泥棒反対』と唱えるだけで抵抗する力がなさそうな女性を狙いますか?
『アベガー』さんたちは『テロ等準備罪』を『共謀罪』と呼び、『スパイ防止法』ですら阻止に躍起になりましたが、それらが施行されると困るのはテロリストやスパイ、あるいはその手引きをしている人たちですよね、それらの行為と縁のない人には怖くも何ともありません。
『アベガー』さんたちは『日韓関係が最悪になった』と批判しますが、いわゆる従軍慰安婦問題(これについてはいずれ別に書きますが)で渡す必要のないはずの10億円まで供出して『不可逆的解決』を実現しましたが、あちらは『不可逆的』の意味を理解できないようです。 いわゆるホワイト国外し(実際には外したわけではなく、韓国側が必要な書類を提出しないので、提出まで資格を停止しているだけ)に反発して『NO JAPAN』不買運動(実情はズブズブのようですが)を起こしたりGSOMIAの破棄(実際には日本にとって何の打撃もありませんが)を振りかざしたりする国、国と国との約束を守れず、全て日本が悪いと糾弾して来る国と付き合えますか?
『アベガー』さんたちは『日中関係にひびを入れた』と批判しますが、香港の事例でも明らかなように中国は覇権主義の国です、そして『中華思想』(中国こそ世界の中心に咲いた大輪の華であり、他は全て蛮国と見做す考え方)を標榜する国です、抵抗せずにいればいずれ日本は『中華人民共和国・日本県』にされます、『アベガー』さんたちはそれがお望みなのかも知れませんが。
念願であった憲法改正こそ実現しませんでしたが、安倍首相は日本を愛し、自分で身を守れるようになることを願っていたと思います。
拉致被害者の奪還、北方領土問題の解決も悲願でしたが、それもなりませんでした。
蓮舫議員は『拉致被害者はいつ還ってくるんですかっ? 北方領土はいつ還ってくるんですかっ?』と吐き捨てたことがありましたが、そんなに簡単に実現できるはずもありません、それとも蓮舫議員は自分が一喝すれば解決できるとでも?
残念ながら、国際問題は話し合いだけで解決できるものではありません、幸い日本は経済的には強いので交渉材料はありますが、最後にものを言うのは『力』です。
手酷い敗戦の経験から、そして戦後教育、報道による一種の洗脳から、日本人は軍事力と言うものに対してアレルギーとも言える嫌悪感を持っています。
ですが、国と国民を守る最後の手段、国際社会で発言力の後ろ盾となるのは軍事力なのです、それを自ら憲法で縛ったままでは拉致問題、北方領土問題の解決が出来ないどころか、竹島や尖閣諸島を失うことにもなりかねません。
私も戦争は望みませんし、侵略戦争にはいかなる理由があろうとも反対します。
しかし、力がないと正義を行えない、守れないこともまた現実だと思うのです。
で、問題の後任ですが、かなりお寒い状況です。
私見ですが、石破氏は勘弁願いたいですね、と言うよりも、ここへきて野党とつるむようにして安倍総理の『逆張り』にいそしんでいたのを見れば、総理の器ではないどころか、なってはいけない人だと思います。
現実に有力視されているのが岸田氏ですが、媚中派とまでは言いませんが、中国が望む『押せば退く』タイプのように見えます、特に今は米中関係がきな臭くなっている時であり、優柔不断な態度は許されません、岸田氏はその点で不安です。
稲田さん、野田さんと言った女性議員も意欲を見せていますが、現時点では推薦人20人の確保も難しい状況のようです、いずれは女性宰相も実現すると思いますが、今回ではないでしょう。
小泉環境相はホープと目されていた時期もありましたが、大臣になって底の浅さを露呈してしまった感があります、まずは『ホープ』に返り咲くことから始めなければなりません、当分勉強ですね。
麻生副総理は高齢ですが総理の盟友でもあり、つなぎ役としては適任ではないかと思いましたが、出馬の意思はないそうです、前回総理をされていた時に政権交代を許したことがトラウマになっているか、党内からそう言った指摘を受けているのかもかも知れませんね。
実は河野防衛大臣こそ適任ではないかと思っていたのですが、どうも今回は出馬されないようです。
そして、昨日、菅官房長官が出馬の意思を示されました。
作品名:左端から見れば全部右寄り Part.3 作家名:ST