小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

問答無用で。

INDEX|5ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 


「本当に?」

 女の子が立ち上がる。

「アンタがしたの??」

 頷く俺。

「そうだよ。悪かった」

「─ どうやったの?」

「は?!」

「ここから 私の座ってた席までって、かなりの距離が あるよね」

 自分の手の甲で、女の子が涙を拭う。

「私、直ぐに立ち上がって この席を見たんだけど…その時にはアンタ、机に突っ伏していたじゃない?」

(じゃあ さっきは何で、問答無用で俺を 犯人扱いしたんだ──)

 そう口に出掛かかった瞬間、女の子はニヤリと笑った。

「ところで…私に悪さをした罪は、軽くないから」

作品名:問答無用で。 作家名:紀之介