きみの見る世界【詩集6】
夜が明けるとき
明けない夜はないだろう
だけど待ちわびたその先に
溢れる光が照らし出すのは果たして何か
それは美しいか
世界は光り輝いているか
きみの目に映るものは何か
きみはその手に何をつかむのか
止まない雨はないとは昔の物語の言葉
雨が止んだ
雲が流れて消えて
まぶしい光の下に照らし出されるものは果たして何か
長く降り続いた雨の後に残されたものは
きみはそこに何を見るだろう
手にするものは何だろう
きみは果たして何を踏みしめて歩き出すのだろう
その光の向こうで
作品名:きみの見る世界【詩集6】 作家名:maki