北へふたり旅 6話~10話
北へふたり旅(6) 第一話 ベトナムがやってくる ⑥
3月1日。朝から農場が騒がしくなった。
Sさんの発言が火種になった。
「3日にベトナムがやって来る。
寮はこちらで用意するという決まりだ」
「寮を用意する?。聞いていません。
こちらで滞在のためのアパートを、用意するということですか?」
突然の話に、奥さんの目が丸くなる。
「そういうことだ。
安心しろ。アパートは昨日おれが契約してきた」
「借りただけでは住めないでしょう?」
「そうだな。
とりあえず寝るための布団と、カーテンくらいは必要だろう。
おまえ。用意しておいてくれ」
奥さんの顔が青くなる。
「なに言ってんの、あなた。
蒲団とカーテンだけで、3年間も住めると思ってるのですか!。
暮らすためには準備があります。
ああ・・・もう~あなたったら、呑気なんだから。
甘いったらありゃしない」
「無理か。布団とカーテンだけじゃ・・・」
「当たり前です!」
3月1日。朝から農場が騒がしくなった。
Sさんの発言が火種になった。
「3日にベトナムがやって来る。
寮はこちらで用意するという決まりだ」
「寮を用意する?。聞いていません。
こちらで滞在のためのアパートを、用意するということですか?」
突然の話に、奥さんの目が丸くなる。
「そういうことだ。
安心しろ。アパートは昨日おれが契約してきた」
「借りただけでは住めないでしょう?」
「そうだな。
とりあえず寝るための布団と、カーテンくらいは必要だろう。
おまえ。用意しておいてくれ」
奥さんの顔が青くなる。
「なに言ってんの、あなた。
蒲団とカーテンだけで、3年間も住めると思ってるのですか!。
暮らすためには準備があります。
ああ・・・もう~あなたったら、呑気なんだから。
甘いったらありゃしない」
「無理か。布団とカーテンだけじゃ・・・」
「当たり前です!」
作品名:北へふたり旅 6話~10話 作家名:落合順平