オヤジ達の白球 76話~80話
午後5時。球場のナイター照明の灯がはいる。
春とはいえ、日が暮れると肌寒い。
消防チームのキャプテンが挨拶にやってきた。
「ご無沙汰しております。みなさんかわらず、お元気ですか?」
「おう。安心しろ。こっちは全員元気だ。ピンピンしてるぞ。
そっちはどうだ。リベンジの準備を完璧にしてきたんだろうな」
「ほぼ完ぺきに準備してきました。
ところでベンチに、エースの熊さんの姿が見えないようですが、
なにか不都合でもありましたか?」
「お・・・そういえば熊が居ないな。
おい。どうしたんだ熊の奴?。誰かあいつのことを知らないか?」
「さっき電話があった。すこし支障が出来たそうだ。
だが試合には間に合うと言っていたから、まもなく姿を見せるだろう」
「そうですか。それなら安心しました。
全力でリベンジに挑みますので、どうぞ、お手柔らかにお願いします」
「おう。こちらこそ全力で返り討ちにするから、そのつもりで挑んで来い。
おっ・・・そう言ってる間に、今夜の審判団が到着したようだ」
作品名:オヤジ達の白球 76話~80話 作家名:落合順平