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ビキニスタイルのお嬢さんたち

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 その頃、砂浜のレジャーシートでは……。

「お~、あの二人、良い感じじゃん」
「だね~、ありゃ『俺と付き合ってください!』『よろしくお願いします』ってシーンだね」
「宏明のやつさ、他の女子とは気安く話せるのに優奈の前だと口数が減るんだもんな」
「それは優奈も一緒だよ」
「まぁ、わからないでもないけどね、好きな女の子に嫌われたらどうしようって思うもんな」
「そう言う亮太はあたしと一緒でも口数減らないよね」
「俺はそう言うタイプじゃないだけだよ、亜紀のこと好きだっていつも言ってるじゃん」
「なんか軽くて信用できないんだよなぁ」
「そりゃないよ、マジだぜ」
「ま、良いか……当分亮太でガマンしといてあげる」
「当分って……ガマンって……まあいいか、亜紀が一緒にいてくれるならそれで……また海来ような」
「そうだね、でもさ」
「何?」
「今度は二人きりでね……」

 そう言って亮太の肩に頭を預けた亜紀……元気であけっぴろげなようだけど、それが亜紀の精一杯の愛情表現、いつも冗談めかしてるのは照れ隠し……でも亮太も似たようなタイプだからきっとそれくらいわかってくれるよね……。


(終)