小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

魔導士ルーファス(1)

INDEX|63ページ/110ページ|

次のページ前のページ
 

「だから私が悪いんじゃなくてカーシャがさ……(むしろ僕は被害者だ)」
「アタシが迷子になって変なオジサンに連れ去れてかれたら、どう責任取ってくれるのぉ?」
「いや、それは平気だと思うよ」
「どーゆー意味?」
「ビビだったら変なオジサンくらいコテンパンに出来ると思うから」
「ルーちゃんのばか!」
 ビビのグーパンチがルーファスの頬にヒットした。
 地面に倒れて死の境を彷徨うルーファス。きっとオジサンもこんな風にコテンパンにできる。ルーファスは身をもって実証したのだ。
 気絶しかけたルーファスは身の危険を感じてすぐに立ち上がった。ディーの影がすぐそこまで迫っていたのだ。
 ルーファスは手の平を胸の前に突き出してストップをかけた。
「大丈夫だから」
 眼の前にはディーがいた。
「いや病院でレントゲンを取ったほうがいいだろう、頬骨が損傷しているかもしれん」
 どうしてもルーファスを病院に連れて行きたいらしい。
 しつこいディーをどうにかするには、これしかない!
 ルーファスは逃げた。
「さよならディー!」
 とりあえず別れの挨拶はしたが目線は前。ディーの姿は完全にフレームの外だ。
「待ってよルーちゃん!(またアタシのこと置いてく気?)」
 すぐにビビはルーファスを追って走り出した。