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22.どさくさに紛れて……



 
 このところニュースと言えばコロナウィルス(私は武漢ウィルスと呼びますけどね)一色ですが、その影で香港が絶体絶命の大ピンチです。
 中国共産党は香港に対して国家安全法の適用を決定しました。
 このことによって、今後香港ではデモや半共産党的な活動は厳しく取り締まられます。
 もっとも、とっくに実力行使には出ていたわけですが、さらに大義名分(と言えるのか?)を付加したわけです。
『一国二制度』の約束は破られました、そのことに関しての共産党の声明はと言うと。

 「反中勢力が公然と香港独立を叫び、社会秩序を破壊しており、外国勢力が干渉して国家の安全に危害を与えている」
「香港政府が国家安全条例を制定するのは、もはや困難だ」
「一国二制度の許容範囲を超える行為や、国家を分裂しようとする行為は絶対に容認できず、国家レベルで法制度の整備を進めることが不可欠だ」

 だそうです、つまり……。
「香港は中国の一部なのだからよその国は何も言うな、香港も発信するな、それは国家に対する反逆だぞ」
「お前たちに自治能力などない」
「一国二制度は経済の話だ、自治の自由を約束した覚えなどない、共産党の傘下に入って大人しくしていろ」
 ってことですね。
『一国二制度』は「お前たちは資本主義で経済を発展させて来た、その金は魅力的だから資本主義は認める、だが自由は認めん、上納だけしてれば良いんだ」と言うことだったわけです、まあ、読めない話ではなかったですけど、パンデミックのどさくさに紛れて、とうとう本性を現しました。
 これって、『中国は香港を植民地にした』ってことですよね。
 さて……日頃『人権、人権』と声高に叫んでいる皆さん、抗議の声は挙げないんですか? 武力で従わせると言っているに等しんですけど?
 それとも香港の人々には人権はないんですか?
 ああ、そうか……『死んじゃった人には人権はないですしぃ』でしたね……殺した側の人権は尊重しなければならないけど、殺された側にはもう人権はないんでしたっけね。
 
 中国に言わせれば『香港は元々中国のものだ』と言うことなんでしょうが、彼らは台湾も中国の一部だって言ってますよ、次の標的は台湾ですね。
 沖縄も中国の一部だって言ってますよ、台湾の次は沖縄ですね、既に尖閣諸島は武力制覇されつつありますしね。
 そうそう、スプラトリー諸島、中国語では南沙諸島もそうだと言ってますよ、あそこもほぼ制圧済みですね、軍事拠点を築いてますから。
 
 香港では昨年からデモや抗議行動が盛んに行われてましたけどね、このタイミングで国家安全法を適用するというのは、アメリカやイギリスの軍隊が動けないことを見越してるんじゃないでしょうかね。
 あまり根拠のない陰謀説を唱えるのは控えなくてはいけないと思っているんですが、ひょっとしたら……と思ってしまいます、つまり、やっぱり武漢ウィルスは生物兵器だったんじゃないか、仮に人工のものではなかったとしても、春節でウィルスが世界中にばらまかれるまでナイショにしてたんじゃないかってね、WHOをがっちり抱き込んで……。

 こんな時に日本の国会は何をやってるんでしょうねぇ。
 相変わらず政権攻撃ばかり。
 このところ現政権もちょっと信頼できませんけど、今はとにかく危機から脱することを目指して協力しなきゃいけない時じゃないですか?
 そして、中国の動きもしっかり監視して、備えるべきじゃないでしょうか?
 何に? って……『侵略』にですよ。
 中国共産党のやり口を見たでしょう? 次は台湾を、その次は沖縄を、そしていずれは日本を手中に収めようとしますよ。
『あ、ヤバイ!』と思った時では手遅れです。
 日本人は平和が大好きですよね、それはとても良いことです、平和に勝るものはありません。
 でも、平和って、『ヘイワ、ヘイワ』って唱えていれば得られるものじゃないですよ、そこにあるのが当たり前のものじゃないですよ、誰かに与えられるものでもないですよ……力によって他国を手中に収めようとする国家がある限り、人間に『欲』がある限り。

 よく訪問しているブログにしばしば掲載されている言葉を引用します。

「大昔から連綿と続く、数えきれないほどの人々の、数えきれないほどの努力と命……。 想像すら及ばない莫大過ぎる血と汗と骨を積み上げて、積み上げて……ようやく得られた、殺し合わずとも生きていけるだけの富と力……。 その上に成り立つ尊過ぎる財産、それが『平和』なんだ……。 誰もが欲しくてたまらない、この上ない贅沢、それが『平和』なんだ……」