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フリーソウルズ2

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Scene.63
ジュノック

大学病院

益岡   「ユアトくん、君はお父さんから騎士団という名前、聞いたことあるかね?」
ユアト  「騎士団? いいえありません」
益岡   「そうか・・・」
ユアト  「何なんですか、騎士団って?」
益岡   「騎士団は聞くところによると、フリーメイソンの一派らしいのだが、正体はよくわかっていない」
ユアト  「そうなんですか。いや勉強しておきます」
益岡   「ところでユアトくん、ジュノックは見つかりそうか?」
ユアト  「ジュノック、ですか?」
益岡   「そう、ジュノック」
ユアト  「ジュノックは過去、誰も見た人がいませんので・・・」
益岡   「君が追っているあの高校生は、ジュノックじゃないのか?」
ユアト  「彼は、ジュノックではありません」
益岡   「その子が将来、ジュノックになる確率は?」
ユアト  「確率でいうと、ゼロではありません」
益岡   「ゼロではない?」
ユアト  「おそらく50%。いや、それ以上の確率でジュノックになるかと・・・」
益岡   「そうか・・・」

タバコに火をつけて続ける益岡。

益岡   「ユアトくん楽しかったよ。君の役目はこれで終わりだ」
ユアト  「えっ?」

ユアトの目が大きく見開く。
ユアトの首筋に太い注射針が突きたてられている。
指先を白いハンカチで丁寧に拭う磯部。



END
作品名:フリーソウルズ2 作家名:JAY-TA