架空植物園2
風唄いの詩
いくら思っていても、その通りに夢を見ることはできない。せっかく記憶に残したつもりでいても、自然観察園であった(風唄い)は夢には出てこなかった。そもそも大きな期待をしていたわけではない。
それより確実に出会えるノベリストには期待して、新着小説を順繰りに見ていった。
あった!
少しドキドキしている。そう感じながら(風唄い)の作品をクリックした。
【せっぷん草の歌】
芽生えもいーっしょ
育ちもいっしょ
咲くのもいーっしょ
ゆれるもいっしょ
イェイ
ゆらゆらゆーられて
実のなる季節
ひっつき大好き
誰かを待つの
イェイ
まえまえ うーしろうーしろ
みぎみぎ ひだり
ゆらゆら ゆーられて
まえまえ うしろ
イェイ
みぎみぎ ひーだりひーだり
まえまえ うしろ
いっしょに ゆーられて
風向き かわる
あっ
むむむむ んんんんん
みーぎとひだりに
ゆらゆら ゆーられて
しあわせ おどり
ふふっ
ここで終わっていた。さすが(風唄い)だと思った。分かりやすいし、確かに唄っている。作品数は少ないようなので、一気に読んしまった。数点にコメントしたが、はたしてオレのことを覚えているだろうか。
(風唄い)の作品に評価がついていると、自分の作品のように嬉しくなっていた。さて、彼女はオレの作品を読んでくれるだろうか。期待と不安になる。
ともかく 楽しみが増えたことは嬉しい。