左端から見れば全部右寄り
7. ことわざづくし
日「米韓協議決裂したって?」
米「ああ、まるで糠に釘、暖簾に腕押しだったよ」
日「だから言っただろう? 彼らに何を話しても馬の耳に念仏、猫に小判だって」
米「確かにな、何時だって人の足元を見てやがる、彼らに甘い顔を見せると足を掬われるな」
日「何しろ足ると言うことを知らない民族だからね、仏の顔も三度までにしておかないと煮え湯を飲まされるよ」
米「人の振り見てわが身を直すとか,我が身をつねって人の痛みを知るなんてことは爪の先ほども考えないんだろうな」
日「そりゃないものねだりってもんだ、嘘も百回言えば本当になるだなんてことわざがある国だからね」
米「百回どころか嘘八百だよ」
日「盗人猛々しいとは良く言ったもんだ、何時だって海老で鯛を釣ることしか考えてないんだからな」
米「虻蜂取らずって言葉も知らないらしい、角を矯めて牛を殺すことになるんだがな」
日「犬は三日飼えば三年恩を忘れないと言うが……」
米「恩を仇で返すことが賢い振る舞いだと思ってやがる」
日「仏の顔も三度まで、後悔先に立たずってことを教えてやらなければ」
米「ああ、秋の日はつるべ落としと言うが……」
日「一寸先は闇、張り子の虎は簡単に燃え尽きるだろうな」
米「虎の威を借りてるつもりかもしれないが……」
日「ああ、前門の虎後門の狼、八方塞がり、四面楚歌の状態だってことに気づいていないようだ」
米「負け犬の遠吠えを聴く日も遠くはないな」
作品名:左端から見れば全部右寄り 作家名:ST