おしゃべりさんのひとり言【全集1】
その87 スマホって壊れるんだぁ
Oh! Noooooooo! スマホが壊れました。orz
僕が携帯電話を持つようになって、早や四半世紀。それから初めて故障しました。
ガラケーは頑丈だったけど、スマホになってから、落としただけで画面が割れる人って多いでしょ。僕は初代iPhoneから使ってるけど、一度も割れるなんて不幸に見舞われたことなんかありませんでしたよ。物持ちのいい性格なんで、キズ一つ付けません。
だから購入時に保険には入ったことがない。ムダ金だって思ってたもの。
でもこの前、壊れたんです。
(修理するしかないか。汗)と思い、その一連のやり取りの中で、機種端末メーカーと携帯キャリア会社との関係が、非常に興味深いものだと知ってしまったので、ひとり言を言わずにはいられません。
★決してクレームや誹謗中傷を意図するものではありませんので、お間違いなく。それに僕と同じ道筋をたどっても、同じ対応を受けるとも限りませんので、策を指南するものでもありません。
1995年に、携帯電話信号のデジタル化がスタート。その時ことはよく覚えているんです。僕は当時、これをビジネスにしようと考えたから。
たまたま知り合いのコネで、パソコンの代理店契約をしてて『DELL』のPCを販売してたことがあったんだ。僕はあまり売ることはできなかったけど、その販売権を持ったことで勢いがついて、並行してデジタル携帯電話(NOKIA製)の販売も始めてたんだ。
PCが売れれば、単純明快にその本体価格の20%程度がもらえたんだけど、携帯電話はほぼ無料で仕入れることができて、好きな金額で売ればいい。それにプラス契約者の通話料の20%のマージンが、毎月入ってくるって言うおいしい話だった。
当時の携帯の契約プランは今みたいに複雑じゃなかったから、難しい説明は必要ないし、お小遣い稼ぎにはもってこい。携帯電波がデジタル化された途端、一斉に売れたよ。これで通信料のマージンだけでも、ずーっともらえる『権利収入』だと思ってたから、機種代はほとんど無料みたいな金額で、投げ売りしてやった。
でも携帯通信キャリア(会社)の対応って酷かったんだ。契約してたはずのマージンの割合が、毎月徐々に減らされていく。
売らせるだけ売らせて、後の面倒は見ない商法だったようだ。僕はまんまと騙された。1年半ぐらいで、その収入は0円になった。
僕の率直な感想ですけど、ITに関する企業の対応って、どこか心がこもってないと思います。(すべての企業がこうってわけじゃないですよ。だから誹謗中傷するつもりはないです。単に僕が持っていた印象です)
そんな印象のまま25年以上が過ぎて、その印象が変わったのかと言えば、どうでしょう?
家電業界なら、買った製品に不具合があって電話すると、すごく親切丁寧に対応していただけて、保証期間内なら無料修理でしょ。
最近僕は、有名日本メーカーのドラレコが、買って半年で電源が入らなくなって修理に出したら、無料で新品が返ってきました。
仕事で使ってる日本製ラベル印刷機も、無料で修理してもらって、3か月後にまた同じ不具合が出たら、今度は新品が送られてきた。
海外で買ったガラスの器を、うっかり割ってしまい、確か保険が付いてたと思い出し、使ったカード会社に相談したら、購入費用が全額払い戻しされてきたりってことも。
コストコなんて、何回着た服でも歯形が付いたピザでも、気に入らない問題があれば、100%返金保証で対応してくれる。
消費者って、結構守られてるんですよね。でもIT業界はそうじゃないと思っていました。
さあ、ここで本題。僕のスマホが壊れたケースでは、その印象を大きく変えてくれたんです。
4か月前に、新発売のスマホに買い替えたんです。知ってらっしゃる方も多いと思いますが、外国製の二つ折りスマホです。液晶画面を折りたたむことができる優れものです。
僕は現在、事業として液晶や半導体の業界とのつながりが強く、この有機ELディプレイ(AMOLEDやPOLED)の開発当時から、注目していました。
その開発国では、すごい先進技術として産業スパイによる情報漏洩が問題となってました。逮捕者も多く出て、僕が知ってる技術者の名前も、その国の新聞に載ったらしいし、さらにスパイ合戦が過熱して、日本から送る技術者の出入りにまで、かなりの制限をかけてきたりで、とにかく面倒な業界でした。(と言うより面倒な国が一つあっただけですけど)
そしてついに二つ折りスマホがデビューしても、まだ技術的問題があったことを知っていたので、僕は買いませんでした。案の定、液晶画面が剥がれたり、画面に変な筋が残るようになったりで、その頃のネットニュースを騒がせました。
しかし最近は、そろそろ品質が安定してきたので、最新機種が欲しくなって買ってしまったというわけです。サービスショップなどには行かず、ネット購入しました。
本体価格だけで24万円もする、超高級スマホの使い心地はというと、画面を開くとハガキより大きくなるので、とても見やすい、でもバカ重い。
初めから画面が所どころ、凸凹と波打ってるのは、品質的なものか技術的なものかは分からなかった。
動作は軽快で、いろんな事に使えるし、素晴らしい機種だと思った。でもたまに固まって誤作動というか、バグが多くて再起動しないといけないところが、(外国製だな)って思ってた。
それで先日、そのスマホを使おうと画面を開いたら、真ん中に黒い筋が縦に一本入ってる。
(ああ、きたか・・・?)とすぐに気分がなえた。
画面をタッチすると、右半分だけ反応しない。(こりゃだめだ、修理に出さなきゃ)
僕は決して荒っぽい使い方はしていません。普段はポケットに入れて持ち歩いているけど、ほとんどは胸の内ポケット。これで壊れるなんて信じられん。
修理のサービスに電話してみた。するとサービスショップに持ち込むように言われた。
それで近所の店に予約を取ろうとしたけど、1週間以上予約がいっぱいなんだって。(すごく盛況なんだな)って思ったけど、飛び込みで店を訪れても、しばらく待って、空き時間があれば対応可能とのこと。すぐに店に行ったら、1時間ぐらい待たされたけど、何とか修理に出してもらえた。
お店の対応はすごくよかったよ。至極丁寧で、故障についても、待ち時間についても「申し訳ございません」の連発でくる。でも気になることに、お客の不満を受け慣れてる人の対応っぽかったので(この修理、一筋縄ではいかないな)って気付いた。
まず、僕が保険に入ってないこと。このことに関して詳しい説明はなかったけれど、言いにくそうに、メーカーに故障の原因調査を依頼するとの説明があった。その中で本体の保証期間中ですけど、多少の手数料などがかかる可能性はあるとの説明。
メーカーホームページでは、1年間は無料交換保証をうたってる。そうならふつう、修理するにも(無料が当たり前)って思ってた。
作品名:おしゃべりさんのひとり言【全集1】 作家名:亨利(ヘンリー)