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泉絵師 遙夏
泉絵師 遙夏
novelistID. 42743
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更新日時:2019-08-20 22:22:34
投稿日時:2019-08-19 21:51:52

木陰の妖精ウズラ

登録タグ:   妖精 

作者: 泉絵師 遙夏

カテゴリー :児童文学・童話
総ページ数:1ページ [完結]
公開設定:公開  

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著者の作品紹介

今年もこの季節がやって来た。
 鳥たちの声を聞きながら、ウズラは思った。
 もうずっと花を咲かせない木。それでも春には新しい葉をつけ、秋には色づいて樹下に極彩色の絨毯を敷きつめる古い木。
 その根元のちいさなくぼみに鳥がさえずるのを聞いて、ウズラは微笑む。
 冬を知らせる風が通り過ぎる。乾いた音をたてて枝が揺れる。
 金色の穂波はもうない。その向こうの村のほうをウズラは見やった。
 毎年、冬前になると訪れる鳥たち。おそらく同じ鳥なのだろうけど、数年ごとに入れ替わる。今、下にいるのは去年と同じ鳥だった。

※このお話は小説家になろう、アルファポリスでも公開しています。
Copyright©2019 Youka Izumieshi(泉絵師遙夏) All rights reserved.

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