【詩集】 蒼い風
ねがい
そのちいさな火を絶やさないでください
あなたの前にある小さな火種
それはわたしのいのちなのです
そのちいさな火を絶やさないでください
わたしには森を焼くことも
あなたをあたためることもできません
それでも、いつか燃えあがらせてくれるのを待っているのです
そのちいさな火を絶やさないでください
それは、わたしのいのち
どうか吹き消さないでください
灰の中に埋もれても
あなたのこころをあたためられるときがくるのを
待っているのです
そのちいさな火を絶やさないでください
それはわたしの希望
ただひそやかに
いのち継げるときを焦がれているのです