【詩集】 蒼い風
遠い空の
遠い海岸線を走るその目に
映るはるなあなたの忘れかけの夢
澄みわたる青空を流れる風のように
あなたは今もどこかを旅しているのですか
私がそばに一番いて欲しいときに
あなたはいつでも
どこか遠い空の下をさまよっている
ああ今はただなつかしさだけに甘えていたくない
もうすべてがありふれた日々に埋もれていく
あなたを愛していないわけじゃないけれども
あなたに別れを決めさせたのは私だったから
今はあてもなくあなたの残した面影を
拾いあつめてあなたの夢を見たいの
あの日わからなかったことがわかるかもしれないから