【詩集】 蒼い風
白いいのち
晴れた日の空のうえに
ちぎれ雲 白く浮かぶ
緑の野 遠い山
あの向こうへ行こう
ずっとずっと一緒だと
信じていた昔の日は
今はもう 届かない
思い出のなかに
愛を 愛を 教えてくれた
あなたもう いないけれど
夢を、夢を 追いかけて
いつか 叶う日まで
野を渡る風のように
はぜる命 思うまま
どこまでも駆けてゆく
息吹受けながら
夢は 夢は 遠く 遠く
空の果て 雲の彼方
瞳うつる遥かなる
あの地平の向こう……
遠く 遠く いつまでも
忘れない その姿
ありがとう 夢を 夢を
私にくれて
-『久遠の時空をかさねて』より-