東京メランコリズム【後編】
護士次第ということになるだろう。非常に難しい裁判になることだろう。それは遺族や弁護士が思っていたことだった。裁判が始まると、予想通り難しい裁判になった。遺族は死刑を求刑していた。これは当然のことだ。遺族、シンジの父や母にとってはどうしても許すことが出来なかったからだ。
サイコパスという精神疾患に侵されていたユキが好きだった蓮斗はニルバーナが好きで統合失調症だった。そのユキを好きだったシンジは皮肉にも蓮斗と同じくニルバーナが好きで、蓮斗と同じ統合失調症に侵されていた。そしてユキを自殺で亡くし、あおいに殺されたシンジが好きになったあおいは、皮肉にもユキと同じサイコパスだったのだ。
シンジ これで貴方は私だけのモノね
シンジ 私はすごく嬉しいの
シンジ これで貴方は私だけのモノね
シンジ 私はすごく楽しいの
シンジ これで貴方は私だけのモノね
シンジ 私はすごく幸せなの
シンジ 貴方を愛しているわ 永遠に
此処は東京。廻る廻るメランコリー…
作品名:東京メランコリズム【後編】 作家名:清家詩音