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東京メランコリズム【後編】

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「少し散らかってるけど気にしないで。適当に座って。」
「はい。」
シンジはユキの横に座ると、ユキの髪の毛を触って頭を撫でた。
「ねぇ、もう蓮斗さんのこと忘れなよ。」
「…」
シンジはニルバーナの音楽をかけた。そして黙ったユキにシンジはキスをした。ユキは抵抗することはなかった。キスをすると一度少し離れ、シンジはまたユキの髪を触ってまたキスをした。シンジが舌を入れるとユキが舌を絡めてきた。それから長い時間、深い深いキスをした。シンジは少しずつユキの身体に触れ始めた。シンジはユキの胸を触った。それでもユキは抵抗することはなかった。むしろ求めていたようにさえ感じた。そしてふたりはひとつになった…

 その夜、ふたりは翌日が休みだったため、ユキはシンジの家に泊まっていくことになった。その夜、こんな会話をしていた。
「ユキちゃん…」
「何ですか?」
「蓮斗さんのこと忘れて欲しい。」
「どうしてですか?」
「僕と付き合って欲しい。」
「え?」
「ユキちゃんのこと好きなんだ。」
「でも私…彼氏居ますから…」
「彼氏?」
「はい。蓮斗さん。」
「蓮斗さんはもう居ないんだよ。」
「どうして?」
「もう死んじゃったんだよ。」
「だから永遠に私の彼氏なんです。」
「…」
シンジは戸惑った。
「わかったよ。」
「ごめんなさい。」
そう言うとまたシンジはユキにキスをした。拒まれることはなかった。さっきと同じように胸を触り、またふたりはひとつになった。蓮斗という彼氏が居ると言い張るユキだったが、シンジの行動を拒むことはなかったのだった。シンジは少し不思議な感じがしたが、その手を止めることはなかった。

 翌朝、ふたりが目を覚ますとユキはこう言った。
「あ、私、今日病院なんです…」
「そうなんだ。」