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最後の電話

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自分の“人電”を通話状態にしておいて、通話中の相手の身体に触れていればいい。
“人電”上の音声は振動として身体に伝わるため、“人電”ユーザー同士であれば、この方法で複数人同時通話が可能なのだ。

もちろん、彼女はこの電話をオレと共有するつもりはないだろう。オレのことを未だにケータイユーザーだと思っているから、安心して肩をもませ続けているのだ。



電話の相手が分かった。



オレはそのまま、彼女の会話を聴き続けた。

聴き続けながら、肩をもむ手を、少しずらした。
作品名:最後の電話 作家名:しもん