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オヤジ達の白球 46話~50話

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オヤジ達の白球(46)駆け引き
 
 ホームランを打った瞬間。打者のテンションは一気に上昇する。
どっと溢れてきたアドレナリンが、脳全体を支配する。

 とくに魔球のライズボールをホームランしたときは、別格だ。
たまらなく気持ちいい。
ライズボールには強い回転がかかっている。
そのため、『芯に軽く当たっただけで長打が期待できる変化球』でもある。
それがライズボールという変化球の宿命だ。

 (だが、下から浮き上がってくるライズボールは、
 バットに当てるだけでも難しい。
 2球続けて打つことができたが、結果は右と左へのファールだ。
 捕手は、3球目もライズだと宣言した。
 しかし鵜呑みにはできん。裏をかいてくることも、充分に考えられる)