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夢幻圓喬三七日

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「大阪のアンケートで、火吹き竹って言葉が書かれていたのは、そういうわけだったのね。私も見たかったな〜」
 美代ちゃんは大人だ。大将が若朝さんの宿泊を気にしてくれ、本人さえ良ければ二階を貸すそうだ。
 やがて三人が二階から降りてくる。若手二人は顔の筋肉をもみほぐしながら階段を降りている。いろはの稽古をしたのかな。その後、盛り蕎麦をいただいて、大将のお世話になることを決めた若朝さんを残して、四人で帰路についた。言うまでもなく若朝さんは蕎麦の食べ方で大将から厳しい指導を受けていた。
 今日ほど翌日への期待が大きくなった日はなかったが 古銭代金のことをすっかり忘れていた十六日目だった

作品名:夢幻圓喬三七日 作家名:立花 詢