グレイ家の兄弟 Epilogue
― そして1カ月後 ―
ソルシティのアクター・トレーニング・センターで、何人かのアクション俳優の卵たちが訓練に明け暮れている。そこにはフレディ・グレイの姿もあった。彼はアパレルショップで働くかたわら、アクション俳優を目指してこのアクション養成所で日々汗を流しているのだ。
ドクター・フリックの研究所で、ブライアン・グレイがドクター・フリックに指定された物体を運んでいた。もともと理系男子のブライアンは、ドクター・フリックに助手として働かせてほしいと願ったところ、快諾されて現在に至っている。なお、アメリとも何となく「いい感じ」の関係になっている。
G4がよく利用していたカフェ・トゥアルィズコーヒーで、一人のパート従業員が女性客にカフェオレを2杯持ってきた。
「お待たせ致しました、カフェオレでございます」
さわやかな雰囲気のイケメン店員、ロジャー・グレイである。彼は常連客のみならず、従業員の間でも人気者らしい。
ソルシティ内の芸能事務所、ソルプロダクションにて。
「はい、こちらソルプロダクションです」
びしっとしたスーツ姿の青年が、電話応対をしている。彼の名前はジョン・グレイ。彼は芸能系の仕事を探した末、このプロダクションで事務員として働き始めたのだ。いつか転属になり、よりアイドルに近付けることを夢見ながら…。
ありがとう、G4! あなた方の未来に幸あれ!
― THE END ―
作品名:グレイ家の兄弟 Epilogue 作家名:藍城 舞美