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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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グレイ家の兄弟 Lycanthrope

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 G4の必殺技をことごとく破ったライカンスロープは、勝ち誇ったような笑顔を浮かべると、大きなハウリングをした。その音波はすさまじく、周囲の建物の窓ガラスが割れたり、建物自体にひびが入ったりした。G4も全身を無数の針で刺されたような感覚に襲われた。
「うわっ…!」
「体中が痛い…」
「やべえ…!」
「ううっ…」
 ハウリングの影響はそれだけではなかった。あろうことかG4のディヴァインフォームが解除され、普通の服装に戻ってしまったのだ。
「ええっ、ディヴァインフォームが解けてる!?」
 G4は自分たちに起こったことが信じられなかった。ライカンスロープは4人を一瞥した。
「ホモ・サピエンス、ゲームはお預けだ。3日後、ウッディヘンジ遺跡に来い。そこでおまえたちを葬る」
 それだけ言うと、風のように去っていった。

 G4は、しばらく立ち上がることができなかった。


                        - TO BE CONTINUED -